• Home
  • /
  • /
  • ボリショイ・サーカスを見終えると、サンクトの街は静かに暮れていった。

ボリショイ・サーカスを見終えると、サンクトの街は静かに暮れていった。

ロシア滞在の最終日、ホステル前の「ネフスキー大通り」で記念撮影をして出発。次の目的地・アルメニアへのフライトは夜9時近いので、のんびりとサンクトペテルブルク市内を散歩しながら、サーカスを見に行きます。

路上では、練習でしょうか、豊かな声量で歌うパフォーマー。
フォンタンカ川の河岸では人だかりができて、全員が川をのぞき込んでいます。「何だなんだ」とばかり、私も群衆に混じって見ると、岸壁の出っ張りに向かってコインを落とし、上手く乗るかどうか、運試しをしているようです。

他愛ない風景だったけれど、秋が深まると私は、この懐かしい河辺のことを考えて深い旅愁に捉われます。

「今でも、あの出っ張りはあるのだろうか。そして、曇りがちな空から降る柔らかな光の中、コイン投げに興じる人々の笑い声は、今もこだましているのかな」と…。

 

「ボリショイ・サンクトペテルブルク国立サーカス」の歴史は、ロシア初の常設館サーカスとして1877年、イタリア人により創立された「チニゼッリ・サーカス」に遡ります。
ソビエト時代になると国営化され、「フォンタンカのサーカス」の愛称で親しまれてきました。フォンタンカ川河岸通り、「血の上の救世主教会」の近くです。

 

サーカスの開演時刻が近づくにつれ、バロック調のファザードとドームを有する淡いオレンジ色の建物に、家族連れを中心とした観客が続々と集まってきます。何だかワクワクしてきます。
チケットはロシア語の表記だけでしたが、数字は万国共通。
古びた跳ね上げ式シートの裏側に、座席番号が刻まれていました。
国立サーカスということは、団員もライオンも国家公務員ということなのでしょうか。
13:00 に始まったショーは、途中30 分の休憩をはさみ、15:30 に終了。

 

屋外に出ると相変わらず、サンクトペテルブルクの街は鉛色に沈み、街全体がぼんやりとたたずんでいるように見えます。

 

陽は次第に落ち、たよりなげな夕陽に、灰色と紫色があやしく混じった川面が明るみます。

 

(左・中) アトミラルティエーイスカヤ駅での表示
(右) モスコフスカヤ駅での表示

16:30 プールコヴォ空港に向かうため、地下鉄5号線「アトミラルティエーイスカヤ」駅で、「モスクワスカヤ」駅行きのチケットを自動販売機で買おうとします。しかし、ロシア語表記しかないため購入方法が分からず、窓口にて購入。

17:10 モスクワスカヤ駅に到着。軽食を求めて売店を探しますが見当たらず、飛び込んだマクドナルドのカウンターは長蛇の列で、これも断念。

17:35 空腹のまま、空港第一ターミナル行きの39番バスに乗車しました。

空港行きバス乗り場と、第二ターミナル行きバス

バスは6時から24時まで、10~15分間隔で運行されています。プールコヴォ空港は第一ターミナルが国内線、第一ターミナルが国際線です。私はモスクワで乗り換えるので、第一ターミナルに向かいます。

バスに乗車する際、運転手に運賃を払おうとしましたが、受けとりません。ほどなく車掌がやってきて、運賃23pを徴収していきました。

17:50 空港に到着。入り口で荷物検査が行われており、空港に入るだけで20分を要しました。

 

滑走路には、「シティバンク」の派手な装飾を全面に施したバスが、走り回っています。
チェックインを済ませて飛行機に乗り込むと、指定された5Fのシート、隣の5Eにも人が座っていたので、5Dに席を取ります。

LED (サンクトペテルブルク・プルコヴォ空港) 20:50 ⇒⇒ 22:10 SVO (モスクワ・シェレメーチエヴォ空港) 01:20 ⇒⇒ EVN (アルメニア・ズヴァルトノッツ空港) 04:20

この記事をSNSでシェア!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

Back to Top