今日は、ホステルで知り合ったイタリア人のアンドレアと一緒に、マルシュルートカ (小型の乗り合いバス) を乗り継いで、「ガルニ神殿」と「ゲガルド修道院」へ行ってきました。
(往路) マルシュルートカ#28 10:30→10:50 マルシュルートカ#284 11:00→11:35
ガルニ神殿 ⇔ ゲガルド修道院 タクシーで移動
(復路) マルシュルートカ#284 14:35→15:15 マルシュルートカ#28 15:30→15:45
エレバンから南東28kmに位置する「ガルニ神殿」は、アルメニア王ミトリダテス1世により建てられた、太陽神ミトラを祀った神殿です。
紀元301年、アルメニアが世界で初めてキリスト教を国教としたとき、国中の神殿が取り壊されましたが、涼しくて美しい場所にあったガルニ神殿だけは壊されず、アルメニア王の夏の離宮として使われることになりました。
アルメニアに残っている唯一のヘレニズム建築で、現在見られる神殿は、17世紀の地震で倒壊したのち、1970年代に再建されたものです。
南国ムードが漂う農村地帯を、6kmほどタクシーで移動。
「ゲガルド修道院」の外観は、青と黒の玄武岩が使われた、アルメニアらしいモザイク調の石造りの修道院です。
「ゲガルド」は槍を意味し、十字架に磔になったキリストの、脇腹を刺したと伝えられる槍が、ここで発見されたことに因みます。(現在この槍は、エチミアジン大聖堂の宝物館に所蔵されています。)
4世紀、アルメニアのキリスト教徒と石工が、巨大な岩を掘り抜き作った修道院で、アイリヴァンク(Airiは洞窟、Vankは修道院の意味)すなわち「洞窟修道院」とも呼ばれています。、
教会内には「聖水」と呼ばれる水が流れ、それを飲むと病気が治り、顔に塗ると綺麗になるといわれ、アルメニア美女の秘訣です。
教会の2階は声が世界で一番きれいに通る場所といわれます。この特別の空間で聖歌を聞いてみたいものです。
内部を照らすのは、天窓から差し込む日の光と、ロウソクの明かりだけです。
擦り減った石段が歴史をものがたります。
いたるところに十字架があしらわれています。岸壁には光る十字架。
修道院近くの村に泊まるアンドレアと別れ、帰りのマルシュルートカに乗り込みます。暑いせいか、扉を開けたまま走ります。
バスの乗客も美人揃いです。
宿に戻って荷物をまとめ、ジョージア行きの寝台列車に乗るため、市内を散策・食事をしながら、鉄道駅に向かいます。
アルメニアの鉄道は、ロシア鉄道100%出資による「南カフカース鉄道」が運営しています。
国際列車は、トビリシ間を2日に1便運行する夜行列車のみ。国交のないアゼルバイジャン・トルコはもちろん、アゼルバイジャンの飛び地・ナヒチェヴァン自治共和国を経由するため、イランと結ぶ路線も国境で閉鎖されています。
駅に着いたときは、日もとっぷり暮れていました。風が気持ち良かったので、駅前の広場でベンチに腰掛けて荷物整理をしたのですが、リュックサックを身体の右側に置き、取り出したズボンを左側にいったん置いたところ、そのままベンチに置き忘れてしまいました。
やはり荷物は一か所にまとめて広げないといけません。
21:30 替えのズボンを失ったことに気付くことなく、ジョージアの首都・トビリシに向けて列車は出発。