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映画 ネオ・ウェスタンアクション 「ダブル・ボーダー」

テキサスとメキシコを挟んだ国境の町を舞台に、テキサスレンジャーvsメキシコの麻薬組織vs米軍の幽霊部隊 (書類上は死んだことにしておいて裏で働くというやつ) の三つ巴の戦いを描いたバイオレンスアクション。

 

「ゲッタウェイ」の脚本担当として、サム・ペキンパー監督と組んだウォルター・ヒル。ヒルによる「ワイルド・バンチ」(ペキンパー監督) へのオマージュが、この作品。

どちらの映画も、最後はメキシコ国境の町で、大規模な銃撃戦が繰り広げられる。

 

本作で見られる、爆弾騒ぎのスキに銀行強盗するというプロットは、「ゲッタウェイ」そのまんま。

 

 

「Extreme Prejudice」 この、日本訳しにくい原題は、「地獄の黙示録」』で有名になった、「Terminate with extreme prejudice」という言葉から引用されている。

「ダブルボーダー」も「地獄の黙示録」も、脚本はジョン・ミリアス。

とにかく、呆れるほど「ダブルボーダー」は「地獄の黙示録」に似ている。

もう、ほとんど同じだと言っちゃってもいい。

暴力が掟となるアウトローの世界は、男の夢。その誘惑に耐えて正義を貫くのも、男の憧れ。

この、「二人の男」の対立こそ、ミリアスが「ダーティハリー2 (1975年)」以来、一貫して書き続けてきたテーマ。

 

「地獄の黙示録」ではマーティン・シーンとマーロン・ブランドが、同一画面内で絡むカットは一つもない。

だが、「ダブルボーダー」には、ちゃんと幻の決闘シーンが復活している。

そして、ヒルが彼なりの結着をつけてくれる。

 

ジャンルはウェスタンの設定なので、殺され役のインディアンの代役が必要。最近はアラブのテロリストが相場となっているが、今回は、国境沿いに巨大なアジトを築き上げた麻薬組織。

そして、撃ち合いに相応しい場所が必要。ヒルが「ストリート・オブ・ファイヤー」で見せた、架空の町だけど妙なリアリティのある空間を作り出すテクニックが生きてくる。

あとは何が足りないか。そう、ラッパを吹いて登場する騎兵隊。「地獄の黙示録」ではヘリコプターの戦闘部隊に任せていたが、本作では、米軍の幽霊部隊が担うことになるのか、興味深い。

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