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ファロのベンチで夜を明かし、思いつきでリスボンへ

ファロの空港を出ると、夜中の12時に近かった。さて、宿は見つかるだろうか?

しかし、小さな地方都市の空港周辺には、人気のない小さな公園と、静かに渡る潮風しかなかった。

そういえば昔、読んだ旅行記に「寝るところくらい、すぐに見つかるさ」という一文があったが、なるほど、それは安ホテルがいくつもあるということではなく、寝るスペースくらい、どこにでもあるということだった。

気候は温暖だ。

海辺のベンチに横になり、波の音を枕に、朝を待つことにする。

 

朝6時半。空が白み始める。

 

陽が高くなるにつれて、街は活気で包まれていく

 

 

スペインのセビリアに向かうつもりで赴いたバスターミナル、そこでリスボン行きのバスを発見。

まだ見ぬポルトガルの首都への好奇心が、頭をもたげる「リスボン、そうだ、悪くない」

急遽予定を変更し、13時発のバスに飛び乗った。

 

リスボンに到着したのは、もう日もとっぷり暮れたころポルトガルと日本の時差は8時間

 

黒板に書かれた「mojito モヒート」は、ラムベースのカクテル。そのレシピは…

  1. タンブラーにミントの葉、ライム、砂糖を加え、ペストルと呼ばれる擦りこぎ棒またはバースプーンで潰す。この時あまり力を加えすぎない。
  2. ラムとソーダ水、氷を追加。

語源は、スペイン語のmojar (濡らす)に由来する。

ラム酒の代わりに「ピンガ」を使うと、同じく黒板にある「カイピリーニャ(葡: Caipirinha)」となる。

ビンガは、ブラジル産さとうきびの絞り汁を発酵・蒸溜させたスピリッツ。

さらにビンガに代えて、アジア産の薬草で色をつけた黒ウォッカ (Blavod Vodka) をベースにしたカクテルが「カイピブラック (Caipiblack)」

 

22時をまわっているのに、街の雰囲気は、まだ宵の口

 

遅めの夕食 「サルディーニャ・アサーダ  (イワシの炭火焼き) 」大航海時代に礎を持つ海洋大国、ポルトガル。その食卓に、新鮮な魚介類が上るのは当然のこと。

 

ポルトガル主導のもとに幕を開いた大航海時代。ロマンに魅せられ、多くの船乗りが出港していった…ポルトガルの民族歌謡・ファドは、海の向こうへ行ったまま帰らぬ人を想う歌。海に男を奪われた女の哀しみに、今宵、ワインのグラスを傾ける。

 

 


浮き立つように華やかな飲食街をあとに、人気の途絶えた広場を抜け、宿に向かう坂道に入ると、石の階段に座った男がひとり、ギターラを奏でていた。

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