「かがやきひろば吉田」の主催による「包丁とぎ講座」が、吉田公民館調理室(ノルテながの3F)で開かれました。
講師は今井博文さん。
受講料は100円でした。
1. 包丁には2種類…
…「両刃」と「片刃」があります。
両刃包丁は真っ直ぐ正確に刃を下ろすことができるので、誰にも扱いやすい包丁です。
西洋では両刃包丁がポピュラー。
しかし、薄く切るのは少し苦手で、野菜や果物の皮むきは厚くなってしまうこともあります。
したがって、大根のかつらむきや魚をさばくときは、食材をめくるようにスライス出来る「片刃包丁」が適しています。
刃の付いていない側に「裏すき」という凹みが付いていれば、食材が張り付きにくくなります。
片刃包丁には、右利き用・左利き用があり、刃は左右非対称。手に取って刃を上から見れば、「片刃」と「両刃」を見分けることができます。
片刃包丁は深く研がれているので、刃の幅が広いという特徴もあります。
また、片刃包丁は柄の部分も左右非対称で、後ろ側から見ると、手の平で覆う側は丸く膨らみがついています。
刃のある方向に力がかかることになるため、右利き用の片刃包丁で単純に切ろうとすると、左側にそれてしまうなど、扱い方の難度は高め。
研ぎ方に関しては、両側を同じ角度で研がなければならない両刃の方が、片刃よりも難しいようです。
2. 包丁の研ぎ方
① 砥石の準備
砥石の表面は「面直し砥石」でいつも平らにしておきます。
刃こぼれがある包丁を研ぐ場合は「荒砥」が必要ですが、通常てあれば、1000番の「中砥」で十分。
ステンレス刃物であれば、1500番で十分な刃付けが出来ます。
鋼の刃物には、3000番の「仕上げ砥」があると、より良い刃付けが可能。
吸水性の砥石の場合は、洗面器などに水を張って気泡が出なくなるまで約20分程度つけておきます。
ただし、木の砥石台を水に漬け過ぎると、歪みや変形が起きる場合があるので注意。
最近はシャプトンの「刃の黒幕」というような、水に浸さなくてもよいタイプの物もあります。
② 表を研ぐ
包丁を研ぐ際は、砥石が動かないように濡れ雑巾を敷きます。
利き手で包丁を持って刃先を自分側に向け、包丁の切っ先を砥石に当てます。反対の手で「はら」を押さえます。
両刃包丁の場合、10円玉を3枚重ねた程度(約15度)の角度を保ちます。

片刃包丁の場合、切刃(刃がついている面)を砥石に当てて刃先を上から指で押し付け、刃がぴったり安定する角度を保ちます。
角度を立て過ぎると刃先が鈍角になってしまいます。
砥石に当てる角度を正確に、一定に保つことが重要。
右手はしっかり、包丁の柄の付け根(刃に近い部分)を持って下さい。
初心者の場合、この右手がグラグラして研ぎ面が一定しない為、切れ味が悪くなります。
手前から奥へ押し出すように動かし、戻す時は無理に力を入れず、軽く引きます。
切っ先の刃先にかえり(バリ)が出たら、真ん中⇒アゴの順番に研ぎます。
アゴを研ぐ際に口金があたる場合は、包丁を真横に近い角度にして研ぎます。
包丁全体に刃のかえりが出たら表の研ぎは終了です。
包丁を研いでいるうちに、砥石表面にネバネバした研どろが出てきます。
包丁は砥石の表面で研ぐわけでは無く、この研どろで研磨します。
ですから、洗い流したりせず、研どろの上に水を少しずつ加えながら研ぎます。
③ 裏を研ぐ
両刃包丁の場合、角度を約15度に保ち、刃のかえりが出るまで研ぎます。
片刃包丁の場合、裏面全体を砥石にぴったりと当て、かえりが取れるように軽く研ぎます。
④ 仕上げ
仕上げ砥石がある場合は、②~③の工程を繰り返します。
仕上げ砥石がない場合は、表から研いで刃をつけます。角度を約15度に保って砥石の上を滑らせ、かえりが取れるように2~3度軽く研ぎます。
⑤ 包丁をきれいにする
研ぎ終わった包丁は水洗いして汚れを落とし、乾いた布でしっかり水分をふき取ります。お湯をかけると乾きやすくなり、殺菌効果もあります。
砥石も水で汚れをよく洗い落とし、水気を十分に拭き取って安全な場所に収納します。
使用包丁
関孫六「桃山」三徳165cm ステンレスクラッド複合材 (切刃: 特殊炭素鋼、側金 : ステンレススチール) 貝印㈱
刀身の錆びは、クレンザーでこすり落とすか、専用の「さび消しゴム」を使う。刃先が錆びたときは研ぎ直す。