著者のエドガー・ケイシーは、1877年ケンタッキー州ホプキンスビルで生まれました。
保険のセールスをしていたのですが、咽頭をこわし、会話がままならなくなって写真家に転向。
24歳のとき、咽頭治療の「催眠療法」を受けることになります。
催眠中のケイシーに催眠術師が語りかけたところ、医学の専門知識に基づいた、疾患の原因と治療法の返答がありました。
ケイシーが語ったとおりの治療方法を施したところ、咽頭の症状は治り、普通に話せるようになったとのこと。
試しに、他人の疾患の治療方法を催眠中のケイシーに問うたところ、的確な答えが返ってきたことから、求めに応じて、他の人の診断も行うようになりました。
ケイシーが催眠中に語った内容は「リーディング」と呼ばれ、アメリカのエドガー・ケイシー財団に、速記記録として保管されています。。
輪廻転生説を唱え、自分の前世はアトランティス人、ペルシアの王、トロイア出身の古代ギリシャ化学者だったと語っています。
1944年9月に脳卒中を引き起こし、1945年1月、67歳にて死去。
死後も、「ホリスティック医学の生みの親」として讃えられています。
- ホリスティック(Holistic)とは、ギリシャ語のholosを語源とし、全体・関連・つながり・バランスなどと訳されます。 ホリスティック医学では、身体だけでなく、目に見えない心や霊性を含めた「Body – Mind – Spirit」のつながり、「環境」まで含めた全体的な視点で健康を考えます。
ケイシーの類まれなリーディング能力は、「アカシック・レコード」へのアクセス能力と考えられています。
アカシック・レコードは別名「宇宙の図書館」。宇宙・地球・人類すべての歴史や、未来に起きうる情報が網羅されたデータバンクといわれます。
- 「アカシック」とは、サンスクリット語のアカシャ(阿迦奢)が由来。「虚空」「天空」などを意味します。
リーディングは、宇宙インターネットの情報を検索する(読み解く)技術といえるでしょう。
ケイシーによる膨大な量のリーディング記録を整理し、本書では特に、現代医学で完治が難しいとされるアトピー性皮膚炎や乾癬に、西洋医学とは全く違う角度からアプローチしています。
食事療法で大切なのは、ノー・ポーク、ノー・フライドフード
✅豚肉を避ける (No Pork)
✅揚げ物を避ける(NoFried Food)
✅新鮮な野菜を豊富に(昼:地上の生野菜、夜:地下の温野菜)
✅皮膚の弱い人はナス科の野菜(ナス、トマト、ジャガイモ、パプリカ、ピーマン、トウガラシ)、コショウを避ける
✅野菜を食べるときはゼラチンと一緒に
✅精白した米、パンは避ける(複数の穀物を同時に食べない)
✅柑橘系の果物を豊富に(ただし穀物と一緒に食べてはならない。強酸性食品となってしまうため)
✅1日1・5リットル(グラスに7、8杯)の水を飲む
✅砂糖を多く含む菓子類を食べない
✅怒っているとき、悲しんでいるときは食べない
ケイシーは「豚肉の脂」を避けるべきことを強調、どうしても四つ足の動物を食べたい場合は「ラム」を、豚肉は「レバー」に限って可食としている。
また、「酸化した油」を含むことになる揚げ物を禁忌とし、どうしても食べたい場合は、加熱されることで安定する「ゴマ油」で揚げることを薦めている。
新鮮な野菜の食べ方にも原則があり、「地上で育つ野菜と、地下で育つ野菜、この比率を2あるいは3対1」とする。
しかも食べる時間帯があり、「立ち上がる気力にあふれている葉物野菜は朝、地下に生えている野菜は夜に食べる」
特に食べたい野菜として、「クレソン、セロリ、レタス、ニンジン」を挙げる。
ケイシーの主張は、「免疫細胞 (白血球) が病原菌を攻撃するときに利用するのが、血液の凝固力」というもの。「ニンジンの効果で一番重要な効果は、血液の凝固力が高まること」とする。
また、「目に良いといわれる、ニンジンの葉のつけ根は、視神経繊維の束の構造は似ている」と指摘、「ある組織と類似した形態の野菜は、肉体のその組織にとって良い働きをする」とのユニークな主張も。
同じ発想はいくつもあり、「育毛剤として、粒状の穀物から醸造したアルコールが適する」とも言っている。その理由は「人間の毛根と、穀物が芽を出す構造が同じだから」
ちょっと眉唾のように聞こえるが、ケイシーはいろいろな場面でそのような発想を使っている。
例えば「肝臓がんが進行した場合は、できるだけレアなレバーを食べろ」と。
野菜に関してケイシーは、「ベラドンナのような有毒物質を含むナス科の野菜は、皮膚疾患の人は食べるべきではない」とも言う。
その理由について、「疥癬など皮膚疾患の人の腸壁は薄いため、食べた物に含まれる毒素が腸壁を通過し、血液・リンパに入ってしまうため」と解説している。
そして野菜を食べるときは、「ゼラチンをたまに一緒に食べると、ビタミンの吸収率を7倍にアップできる」と薦めている。
「ただし、最近は『ゼラチン様(よう)』の商品も出回っているので、消化の良い動物性タンパク質である、純粋なゼラチンを選ぶこと。また、植物性である寒天では効果がない」とも。
最近では、精白した穀物でなく、玄米や全粒粉を、という考えは普及してきましたが、ケイシー独特のアドバイスは、「1回の食事で複数の炭水化物を食べてはいけない」ということ。
その理由を「消化酵素は、穀物ごとに限定されているため」と説明、たとえば「ご飯がお腹に入ると、ご飯用に消化力が合わせられる。そこにうどんが入ってきても、うどんは完全に消化されない」
毒素排泄の基本は、ひまし油パックと腸内洗浄
ケーシーのリーディングでは、きわめて多くの疾病の原因として、「体内毒素の排泄不良」を指摘しています。
そしてケイシー療法における毒素排泄法の定番が、「ひまし油パック」と「腸内洗浄 (コロニクス)」
ひまし油とは、アフリカ原産の植物「ひまし」の種子を搾って得られる油。最大の生産国はインド。
別名を「唐胡麻」といい、中国では唐時代から下剤の薬として使われてきました。
粘土が高く、黄色っぽい色味で、無味無臭。成分であるリシノレイン酸は、小腸の粘膜に作用し、激しい下痢を起こさせるので、食用には不向き。
古くからエンジンオイルなどの潤滑油として使われてきたほか、お相撲さんの髷など、さまざまな用途に利用されています。
健康目的で使用する場合には、工業用の商品もあるので、肌につける目的で精製されたものを選ぶこと。
ひまし油湿布の材料
- ひまし油(1回分200~250ml)
- フランネルの布
- オイルシート(サランラップでも可)
- カイロ、あるいは温熱パッド
- 重曹(1回分大さじ山盛り2杯)
- お湯(1回分1リットル)
ひまし油湿布の材料は至ってシンプル。ひまし油と、染みこませるための布、これを温めるための熱源があれば良い。
重曹とお湯は、湿布が終了した後に、肌を拭き取る為に使う。
ひまし油湿布の作り方
この湿布は、一度作ったら、油を足しながら1~2カ月の間、使うことができる。何度も使えば油は乾いていくので、常に湿っているよう、ひまし油をつぎ足しながら使う。
まず、サランラップあるいはオイルシートを敷き、その上に3~4枚重ねにしたネル布を置く。ここに、ひまし油を注ぐだけで、湿布の出来上がり。
湿布を当てる場所は、他に特に指示がなければ、右脇腹、肋骨の下側あたり。
このあたりには、肝臓や大腸といった、解毒に縁の深い内臓が集まっている。
腎臓が悪い人は、背中側から腎臓の部分に当ててもよい。
湿布を当てたら、温熱パッドやカイロなどで、湿布をあたためる。
湿布時間は、1時間~1時間半ほど。
横になり、静かな音楽を聴いたり、目を閉じるなど、リラックスして過ごす。
ひまし油は非常にかたいオイルなので、パックしたまま寝てしまうと、皮膚呼吸ができなくなって炎症を起こすようになる。
湿布をしている最中に、体内の毒素が排出され、体表に出てくる。この毒素は酸性なので、重曹を溶かしたお湯を含ませたタオルで、湿布した場所を拭き取る。
ひまし油湿布には4週間のサイクルがある。
3日連続で湿布をし、3日目の夜に、体内毒素を排除するため、大さじ2杯のオリーブオイルを飲む。これは緩下剤として作用する。
翌日は、必ずきれいな便が出る。
ここでオリープオイルを飲み忘れると、体内毒素が再び吸収されて、かえって体に負担を与えることになる。
ケイシー療法では、ピーナッツオイルは筋骨格系に効く。オリーブオイルは粘膜系に効く、そしてひまし油は免疫系に効く。
湿布後、4日間は休む。これを3週間繰り返し、4週間目は湿布をしない……というサイクル。
調子がいいからといって、ひまし油パックを1週間くらい連続すると、かえって肝臓への負担が増大し、身体が消耗する。
この、4週間のサイクルを、不調が改善するまで繰り返す。
ひまし油を毎晩点眼して、白内障を治した人もいる。
ひまし油湿布は、月経中・妊娠中は行わない。
進行した肝臓がんや肝硬変などのために、肝臓が疲弊している場合も行ってはならない。
また、湿布の最中には、生のリンゴを食べてはいけない。ケイシー療法においては、生のリンゴは体内で消化不良を起こす、身体に適切ではない食べ物と考えられている。
毒素排泄法、その3「オイルマッサージ」
筋肉の疲労を改善するスポーツマッサージと異なり、ケイシーが薦めるマッサージは、筋骨格系のひずみを正すことで、背骨から出てくる中枢神経と自律神経を協調させることを目的とします。
その発想が、筋骨格系の調整であるため「オステオパシー的オイルマッサージ」とも呼ばれます。
背骨の両側には内臓をコントロールしている神経節が存在しており、そこに適度な刺激を加えることで、全身の状態が改善できるとされます。
使用するオイルは、ピーナッツオイルとオリーブオイルを半々の割合で混ぜた混合オイル。
より皮膚への浸透を高めたい場合は、全体の5パーセントに相当する量のラノリン(羊毛脂)を加える。
リーディングでは、背骨の両側を背骨に沿って頸椎から尾骨へ、あるいは胸椎9番から放射状に、螺旋を描いてマッサージすることを強調している。
マッサージを受ける人は、できるだけ顔が正面になるようにうつぶせになる。「フェイス・レスト」を顔の下に入れるのかせ理想的。
さらに足の緊張を和らげるため、固めに巻いたバスタオルを足首の下に、枕のようにセットする。
使用するオイルは、小さじ1~2杯程度。オイルを手の平に取ったら、片手あるいは両手を使って、相手の背骨に沿って擦り込む。
ベタベタするほどでは多過ぎだが、受ける人の身体がオイルをさっと吸収するようなら、さらに追加する。
脊柱がオイルでしっとりとしている状態で、施術者は患者の左側に立ち、頭のつけ根、頸骨の右側に施術者は右手を置き、その上に指が重なるように左手を添える。
そして、3cm程度の円を描くようなつもりで、クイクイとマッサージする。
背骨から外に向かうときに力を加え、戻るときに抜く。強く、弱く、強く、弱く、とリズミカルに。
力の配分が均等だと、受ける人はあまり心地よくない。
頭のつけ根から尾骨に向かって、相応する椎骨の数だけ円を描いていく。尾骨は2とする。
結局、全部で30回くらい、円を描くことになる。
背骨の右側を上から下まで3回ほど施したら、施術者は相手の右側へと立ち位置を変える。
今度は相手の背骨の左側に、施術者は自分の左手を当て、その上に右手を添える。
そして時計と反対回りに円を描くマッサージを行う。
それが終ったら、今度は両腕および両足に対して、同じような円を描くマッサージを行う。
とにかく基本は、螺旋を描くようなマッサージをすること。
応用のマッサージ
ふくらはぎを、親指で真ん中を押し上げて、四指で側部を引き下ろす。
膝の裏を、親指でXになぞる。弱く、リズミカルに。
仰向けに寝た患者の足裏を、両手の指の平で、絞り、押し下げる。次に、内外の両くるぶしのに沿って円を描く。続いて、土踏まずを、強く小さく円を描いてマッサージする。


