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初心者を寄せ付けない、リオデジャネイロのバス路線

今日はサンパウロをあとにリオデジャネイロへ向かい、20:40の飛行機で帰路につく予定。南米での長距離バス乗車もこれが最後になる。

一昨日、ネットでバスチケットの購入を試みたが、ブラジルの納税者番号(cpf)を入力する画面が出てきて、そこから先に進むことが出来なかった。

仕方なく昨日、バスターミナルまで出向いてチケットを購入したのだが、ネットで購入しようとしたバス会社と出発時刻を控えておくべきだった。いくつものバス会社がリオ行きの路線を運行しており、好みの路線を探すためにターミナル内をウロウロする羽目になった。

リオデジャネイロ行きのバスは、サンパウロに三ヶ所ある長距離バスターミナルの一つ、市内北部に位置する「チエテ」ターミナルから運行されている。大ターミナルではあるが、窓口で英語は通じない。

メトロ駅(といっても高架駅なので、道路より高い場所に位置している)からバスチケット売り場が直結しており、さらにエスカレーターを下ると、プラットホームがずらりと並んでいる。
待合室とは透明なドアで仕切られ、バスが入線するとドライバーが外から開錠する仕組み。

 

定刻どおり06:42に発車。
バス代金は 98.9BRL (3510円)
2階席は満席だったので、初めて1階席に乗車。カーテンが閉められて眺望はない。
10:00頃、ドライブインで休憩。
コシーニャ (ブラジルのコロッケ)、ケーキ、ビール で18BRL (640円)

リオデジャネイロには、予定時刻からちょうど一時間遅れの13:15に到着。バスを降りるやいなや、銃を手にした軍人に荷物をチェックされ、シニア協力隊の菅谷さんが事務局から「リオデジャネイロへの旅行は禁止されていた」理由を、緊張感とともに噛みしめる。

長距離バスターミナルに隣接するローカル路線のターミナル
旧市街に行きたいのだがバスか分らず、近いだろうとタカをくくって歩いて行くことに。
Estacio駅からCentral駅までは2駅。
あともう少しと、再び歩き始めたが、東へ行くべきところを南に向かってしまった。
完全に道に迷う。路地の間に、コルコバードの丘に建つキリスト像が見え隠れする。


 

ようやく旧市街に到着。肩に食い込む荷物は、空港で計量したら18.5kgだった。
円錐の先端を切り取った斬新なデザインの「カテドラル・メトロポリターナ」1976年建造。
内部は四方の壁に巨大なステンドグラスが施されている。
道に迷ったため、リオ観光の時間が無くなってしまった。
コパカバーナのふんどし美女やイパネマの娘は泡沫と消え、キリスト像が涙でかすむ。

「もう一泊できたらなあ」という叶わぬ思いを振り払い、市内北部に位置する「ガレオン国際空港 (GAG)」へ向かうためバス乗り場を探すのだが、大通りを歩いてもそれらしきものは見当たらない。

空港を結ぶ「フレスコン」と呼ばれるエアコンバスは停留所がなく、ルート上の道路で手を挙げれば止まってくれるとガイドブックには書いてあるのだが、どこがルートなのか分らない。

通行人に尋ねても「タクシーで行きなよ」みたいな答えしか返ってこないので、仕方なくそれに従ってタクシーをつかまえた。運賃50BRL (1700円)

空港に到着、私が乗るマイアミ行きのチェックインカウンターを、電光掲示板に探すのだが見当たらない。

インフォメーションカウンターで尋ねると、Eカウンターに行けとのこと。

しかし、デルタ航空のチェックインは行われているが、アメリカン航空は見当たらない。

きっとターミナルが変更になったのだろうと判断して、ターミナル1に移動する。

延々と続く暗い通路を、重い荷物を担いで五分ほども進んで辿り着いたターミナル1はしかし、ガランとしたフロアが広がるばかりで、人影すら見当たらない。

ちょうどエレベーターが開いて乗務員らしき人が降りてきたので尋ねるが、このターミナルはクローズしているとの返事。

仕方がないので再び暗い通路を引き返して先ほどのインフォメーションカウンターで再度尋ねると、アメリカン航空のカウンターが、フロアの一番奥にあるとのこと。

ラタム航空のカウンターのさらに奥に進むと、Iカウンターが現れ、アメリカン航空全ての路線のチェックインを行っていた。

マイアミ行きの表記が電光掲示板に無いが、とクレームをつけるも、たまに故障するんですよ、と適当な答え。

チェックインの列に並ぶが、これがまた、なかなか進まない。

列に並んで既に何分経ったのだろうかと思い、壁の時計を見ると、さっき見た時と同じ時刻を表示している。故障しているようだ。

やっと順番が来て、係員が荷物にタグを取りつけようとするのだけど、シールの粘着部分が予期せぬ場所に張り付いてしまい、剥がそうとしたらクシャっと粘着部分同士が張り付いてしまった。いまいましそうに引き離そうとすると今度は、ベりっとシールの端がちぎれてしまった。

一瞬、係員の動きが凍り付いたが、バーコード部分が残っているのを確認すると、指先で撫でて皺を伸ばし、何事も無かったかのように、爽やかな笑顔で搭乗券を渡してよこした。

ワインボトルが入っているので、荷物を丁寧に扱ってくれと頼もうと思っていたのだが、預かってもらえただけでもう十分です、のような気持ちになってきて、口の中で反芻していた依頼の言葉を飲み込んでしまった。
やっと手に入れた搭乗券。少し涙目になりつつ、よくぞ私の手に、と思いながらよく見ると、出発時刻が11:00pmになっているではないか。

予定の20:40から2時間以上の遅延だ。マイアミではダラス行きの飛行機に乗らなければならないが、乗換え時間は2時間40分しかなかったはずだ。

果たして、07:10発ダラス行きの便に接続できるのか。私の不安をよそに、飛行機は23:00をさらに10分遅れて離陸。到着予定時刻は06:30とのアナウンス。

あとは少しでも飛行スピードを早めて、時間を稼いでもらうしかない。頑張れ、ボーイング。私に出来ることはないので、これで寝る。

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