60年近くも生きていると、新鮮な感動というものに出くわすことが少なくなるのですが、「何だこれは」と、衝撃に見舞われるモノに出会いました。
その名は「アルカリ電解水」
移転・新規オープン予定の「世界食堂」店舗の掃除にあたって、ネットで見つけたオススメ洗剤。100金で手に入れました。
油汚れの除去に使うのですが、原料は「ほぼ水だけ」にもかかわらず、汚れが落ちる、落ちる。
(「ほぼ」というのは、製造過程で電気分解しやすいように、原料の水に「ナトリウム(塩)」を混ぜるから)
油ギトギトのレンジフードが、電解水で一拭きしたたけで、銀色の輝きを取り戻しました。
界面活性剤を含む洗剤を使った場合、よく拭き取る必要がありますが、アルカリ電解水は水でできているものですので、基本的に乾拭きは不要。そのままにしておけば自然に乾いてくれます。
さらに Ph12 以上のアルカリ電解水なら、除菌効果も期待できます。
ナチュラル掃除の定番「重曹」と同じく、キッチン周り、赤ちゃんが触れるモノに使っても安全。
重曹水のアルカリ度 Ph値8~9 に対し、アルカリ電解水のPh値は11~13。アルカリ度が高い分、より強く汚れを落としてくれます。
アルカリ電解水を40~50℃に温めると、効果がより高まります。
- 使う分だけのアルカリ電解水を耐熱容器に開けかえる
- レンジ 500Wで、1〜2分、温めすぎないよう様子をみながら、温める
- 掃除用クロスを温かい電解水に浸して、掃除に使う
- 温かい電解水をスプレーボトルに入れると、膨張するケースがあるので注意。
いいことずくめのアルカリ電解水ですが、汚れの再付着を防ぐ効果はないため、汚れが浮いたところですぐに拭き取らないと、また元の状態に汚れが付いてしまいます。
また、水とはいえ浸透力が強くpH値も高いため、アルミサッシや真鍮に噴霧すると変色する危険性があります。ガラスや液晶画面にもNGです。
素手で直接、アルカリ電解水に長時間触れると、手に必要な皮脂まで洗浄されてしまうので、手袋をしたほうがよいでしょう。これは、自然素材のせっけんでも同じです。
アルカリ電解水とアルカリ水は、全く違います。間違えて飲まないように注意。
水に溶かして使うなら「ケミクール」
お手伝いに駆けつけてくれたリョウさんが、油汚れをものともせず、果敢にグリスフィルターを換気扇から外してくれました。
ギトギトになったグリスフィルターを、これまた油汚れに威力を発揮する「ケミクール」で洗浄です。
同じフィルターとは思えない。見違えりました。
フィルターを外した換気扇の内側も、見事にまっ黄色。なかなか掃除の手が伸びにくい箇所ではありますが、ここまで放置し続けると、害虫・細菌の発生のみならず、引火して火災を引き起こす可能性もあります。
アルカリ電解水で拭き取ります。
これは酷い。レンジフードのオイルパックは廃油でいっぱいです。オイルパックを外したフードからは、ぽたぽた廃油が滴ってきます。
以前のオーナーは、レンジフードの清掃をしたことがなかったようです。
レンジフードのみならず、冷蔵庫のフィルターにも、埃が雪のように積もっていました。
レンジ周りの掃除は、下準備が大切。怠ると、油汚れがあちこちに付着することに。
リョウさんが遠方より駆けつけ、掃除のお手伝いをしてくれました。