「AFVN」(米軍ベトナム放送)の1人のDJが、兵士達を笑いとロックで癒し、ベトナム人と触れ、戦争の冷酷さに翻弄される5か月間を描いた、ベトナム戦争映画の中でも異色の作品。
主演 : ロビン・ウィリアムズ (本作でゴールデングローブ受賞)
オルナタティブ (もう一つの) 、そんなことわりが成立するほど、映画界にブームが浸透したこと自体、ベトナムがいかに大きな卵だったのかの証明といえるだろう。
戦場のよそ者でしかありえないDJを核にして客観性を持ち込んだこと、ノスタルジーという幕ごしの青春を描いた「ダイナー」同様、後ろ向きかもしれないが、卵の返し方に関しては、なかなかしたたかな、監督のバリー・レビンソンである。
作中に登場する、バーの主人は、一生しあわせになれそうもない五木ひろしに似ているし、チョイ役のべトコンは堺正章に、DJの相手役は鶴瓶にそっくり。冗談で出演してるのかと思った。
余分に笑えるので、ちょっと得した気分。