1988年・第16回アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭(現:ジェラルメ国際ファンタスティカ映画祭)で、受賞が確実視されていた『ロボコップ』を抑え、グランプリを獲得した作品。
笑いと涙とアクションの三拍子そろった大傑作。
ウルトラマン+宇宙刑事シャリバン+怪奇大作戦+あぶない刑事 みたいな感じ。
ストーリー
ロス市警刑事トム・ベックはカーチェイスの末、凶悪殺人犯を逮捕。
しかし、いくら調査しても、犯人は平凡な常識人であったという証言しか得られない。
混乱するベックを、ロイド・ギャラガーと名乗るFBI捜査官が訪ねてくる。
エリート若僧への反発から、ロイドを敵視するベックだが、共に捜査を続けるうち、二人の間に友情が芽生えてくる。
ヘンテコな相棒とコンビを組まされた刑事が、ケンカしたり仲直りしながら犯人を追う、そういう映画を「バディ・ムービー」というそうだ。
元祖は、アイザック・アシモフの小説「鋼鉄都市」
現在公開中の「レッドブル」も、バディ物のひとつだ。
多人種を抱えるアメリカだから、バディ・ムービーが受けるのだろう。
トム・ベックを演じるマイケル・ヌーリーは、「フラッシュダンス」でジェニファー・ビールスの相手役を務めた俳優。
一方のロイド・ギャラガーを演じるカイル・マクラクランは、あの超どーでもいい、どーしちゃったんでしょう大馬鹿作品「デューン」の主役。
その後、「ブルーベルベット」で復帰、何のメイクもなしに宇宙人を演じられる、貴重な俳優。