時々、何気なく映画館に足を運んだら、大爆発面白さの映画にぶち当たるときがある。このダイ・ハードはその見本。
「タワーリング・インフェルノ」の高層ビルの恐怖と、「エイリアン」の閉所における戦いの興奮を混ぜ合わせた刑事もの。
面白さの仕組みは、ジェットコースターと同じ。まずガチャンコガチャンコと登り、エネルギーを蓄えてから、一気に降下。
観るユンケル皇帝液とでも申しましょうか、とにかくよく動く映画。
前の席で見ていたオジイサンなどは、劇場を出るときにはまるで別人。
いまにも消火ホースを腰に巻き付けて、ビルの屋上から飛び降りそうな溌剌とした姿になって帰って行かれた。
テロリストたちは全員が、新型のフォアグリップのヘッケラー&コックMP-5を装備。
対する刑事は、ベレッタ92Fの拳銃一丁。
「男たちの挽歌」で表現された、シェルの床に弾ける音も、うるさいほどにキャッチされている。