グリストラップの仕組みは…
…バスケットで厨芥 (ちゅうかい) ・残渣を収集するとともに、複数の隔壁を設けて流動状態を変化させることで、油脂分を上部に浮上させて溜めるもの。
グリストラップの大きさを決める際にポイントとなる基準は2点、「店舗面積」と「最大食数」
例えば店舗面積が100㎡くらいの場合、中華料理店だと容量300リットルが最適。洋食や和食を提供している場合は、中華料理よりも油分が少ないので200リットルが適する。
1日あたり200食提供する中華料理店であれば、200リットルが適切。同じ200食を提供する飲食店でも、そばやうどん、軽食であれば品数も油分も少ないので50リットルの大きさを選ぶ。
流入流量 L/min = 厨房を含む全店舗面積 ㎡ × 和食1日当たり使用水量 100L × ㎡ × 和食回転数 5人 × 席数 × 1/1日当たり厨房使用時間 300min
グリストラップの素材は主に「ステンレス製」「モルタル製」「FRP製」と3種類ある。
ステンレス製はサビにくく、長持ちするので、費用は高いが、コスパは良い。
グリストラップが破損して階下へ水漏れすることが許されない施設では、ステンレス製が選ばれる
モルタル製は、地面に空けた空洞にモルタルを固めてグリストラップの代わりとする方法。導入しているところは少ないが、グリストラップを購入しなくて済むため、コスト削減に効果的。
FRP (Fiber Reinforced Plastics = 繊維強化プラスチック)は、ステンレス製と比較すると費用を安く抑えることができるため、多くの飲食店が採用している。ただし熱に弱く、変形や亀裂のリスクがある。
掃除のときにフタを落とし、穴を開けてしまうというトラブルも多い。鉄製のフタは固く、角がとがっているため、簡単に穴を開けてしまう
厨房内や店舗内にグリストラップを設置する場合は、定期的に清掃を行うことが大切。清掃を怠ると、臭いが充満してしまう。
地下や屋外に置けるグリストラップは、店舗内ではないため臭い対策としては効果的だが、気温が高い時期は、グリストラップ内の残飯が腐敗しやすく、悪臭に加え害虫も発生しやすくなる。
グリストラップを選ぶときには、排水の流入方式も確認すること。「排水管流入」と「側溝流入」の2種類がある。
排水管流入は、床下に埋まっている排水管からグリストラップに接続する方法。カフェやバー、洋食店には、このタイプがおすすめ。
側溝流入は、側溝の出口とグリストラップを接続する方法。目視で汚れを確認しやすく、流れも調整できるため、中華など油脂分が多い飲食店や、規模が大きな店舗におすすめ。
では、実際にグリーストラップを設置する際、どのくらいのサイズの機種を選べばよいのか?
この算定式が、けっこう面倒なのです。
私は、下田エコテック㈱が提供している「グリーストラップ選定プログラム」により、サイズを算定しました。
算定にあたっては、「店舗面積」か「利用人員」、どちらか一方の計算方法を選択します。
私の場合、宿泊6人を対象とした民宿という性質上、店舗面積で算定すると、過大なグリーストラップが必要となってしまうため、「利用人員」で計算しました。
計算する際に留意すべき点は、「1日あたりの厨房使用時間」が長くなるほど、設置するグリーストラップの容量は小さくなる、ということ。
1日あたりの厨房使用時間が大きくなると、計算式の分母が大きくなるということ。
グリーストラップ能力の基準となる「流入流量」は、1日当たりの全流入量ではなく、1分当たりの流入量 (L/min) で決まるからです。
またサイズは、流入流量の観点からと、「残さを貯めておく容量があるか」という観点からも計算されます
「阻集グリースの掃除周期」「たい積残さの掃除周期」を長く設定するほど、大きな容量が必要となります
| N | 利用人数 | 24人 | gu | 利用人数1人あたりの阻集グリースの質量 | 5.5g/(g・人) |
|---|---|---|---|---|---|
| Wm | 利用人数1人あたりの使用水量 | 80.0(リットル/人) | gb | 利用人数1人あたりのたい積残さの質量 | 2.0g/(g・人) |
| t | 1日あたりの厨房使用時間 | 3600min/日 | iu | 阻集グリースの掃除周期 | 7(日) |
| K | 危険率を用いて定めた時の平均流量に対する倍率 | 3.5倍 | ib | たい積残さの掃除周期 | 30(日) |
| C2 | 定数 10-3 | 0.001kg/g |
流入流量の計算
Q = N × Wm × 1/t × K = 24 × 80.0 × 1/3600 × 3.5 = 1.9
阻集グリースの質量の計算
Gu = N × gu × iu × C2 = 24 × 5.5 × 7 × 0.001 = 0.9
たい積残さの質量の計算
Gb = N × gb × ib × C2 = 24 × 2.0 × 30 × 0.001 = 1.4
阻集グリース・たい積残さの質量の計算
G = Gu + Gb = 0.9 + 1.4 = 2.3
計算の結果「許容流入流量については、1.9リットル/minを超え、かつ標準阻集グリースの質量については、2.3Kg以上となる型式」となりました。
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排水管の適正勾配
φ ~65 = 1/50 , φ ~ 100 = 1/100 , φ ~125 = 1/150 , φ ~150 = 1/200
勾配が急になるほど、きれいに流れるのかと思っていたのですが、逆に水だけが流れて夾雑物が堆積するとのことです。φ ~65 の場合なら排水管 1m に対して、高さはわずか 2cm !。
排水トラップとは…
…排水配管の途中に設けられ、たまり水(封水)によって、下水道の悪臭や硫化水素などのガスや害虫、ネズミを遮断し、屋内への侵入を防ぐ装置。
建築基準法施行令において、排水管には設置が義務付けられている。
トラップの種類は形状により、S字型・P字型・U字型の菅タイプと、お椀のような形の椀トラップ(ベルトラップ)がある。
このトラップ内の封水が減少し、トラップの機能が失われる状態が「破封」で、様々な要因で引き起こされる。
サイフォン作用 : 排水立て管の上部から大量の排水があったときトラップ内に負圧が生じ、水が流れる勢いに引っ張られて封水が引き抜かれる現象。
跳ね出し作用 : 排水立て管の上部から大量の排水があったとき、排水立て管内から空気が押し出され、封水が室内側に噴出する現象。
排水中にゴボゴボという音と共に空気が上がってくるようであれば、集合排水管の空気抜きがうまく機能していないケースも考えられる。
毛細管現象: 配管内部に髪の毛などの繊維状の物体が垂れ下がり、毛細管現象により封水が排水される現象。
蒸発 : 長期間排水が流れないため、蒸発により封水が減少する現象。
破風したら封水を補給する。
水の勢いが強いとサイホン現象が起こる恐れがあるため、弱めの流水で補給する。
それでも臭いが収まらないようであれば、トラップに汚れが溜まっていることも考えられる。
封水が深すぎると、水底面に夾雑物が堆積することがある。
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