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「図解 給排水衛生設備」で学ぶ、飲食店の水回りの作り方

グリストラップ

その仕組みは、バスケットで厨芥 (ちゅうかい) ・残渣を収集するとともに、複数の隔壁を設けて流動状態を変化させることで、油脂分を上部に浮上させて溜めるものです。

 

排水管の適正勾配

φ ~65 = 1/50 , φ ~ 100 = 1/100 , φ ~125 = 1/150 , φ ~150 = 1/200

勾配が急になるほど、きれいに流れるのかと思っていたのですが、逆に水だけが流れて夾雑物が堆積するとのことです。φ ~65 の場合なら排水管 1m に対して、高さはわずか 2cm !。

 

排水トラップの破風現象

排水トラップとは、排水設備の配管の途中に設けられ、たまり水(封水)によって下水道の悪臭や硫化水素などのガスや害虫、ネズミを遮断し、屋内への侵入を防ぐ装置です。建築基準法施行令において、排水管には設置が義務付けられています。

トラップの種類は形状により、S字型・P字型・U字型の菅タイプと、お椀のような形の椀トラップ(ベルトラップ)があります。

 

このトラップ内の封水が減少し、トラップの機能が失われる状態が「破封」で、様々な要因で引き起こされます。

 

サイフォン作用 : 排水立て管の上部から大量の排水があったときトラップ内に負圧が生じ、水が流れる勢いに引っ張られて封水が引き抜かれる現象。

跳ね出し作用 : 排水立て管の上部から大量の排水があったとき、排水立て管内から空気が押し出され、封水が室内側に噴出する現象。

排水中にゴボゴボという音と共に空気が上がってくるようであれば、集合排水管の空気抜きがうまく機能していないケースも考えられます。

 

毛細管現象: 配管内部に髪の毛などの繊維状の物体が垂れ下がり、毛細管現象により封水が排水される現象。

 

蒸発 : 長期間排水が流れないため、蒸発により封水が減少する現象。

 

破風したら封水を補給しましょう。水の勢いが強いとサイホン現象が起こる恐れがあるため、弱めの流水で補給します。

それでも臭いが収まらないようであれば、トラップに汚れが溜まっていることも考えられます。
封水が深すぎると、水底面に夾雑物が堆積することがあります。

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