友人の紹介により、学習塾でアルバイト講師を勤めることになりました。初めての体験で緊張しています。講師としての心構えを、自身に言い聞かせました。
「塾は何をするところか」という観点から考えたとき、「塾とは成績を上げるところ」という認識が重要です。したがって、塾で働く者は、授業をすることではなく、生徒の成績を上げることが使命になります。
そして成績を上げるためには、生徒が自ら進んで楽しく勉強に取り組めるよう、生徒の心に火を点けることが必要です。
そのための具体策は、褒めること。褒めることは授業の一部です。
褒めるところがなかったらどうするの、と考える必要はありません。結果でなく過程を褒めるのです。「寒いのによく来てくれたね」「難しい宿題によく取り組んできたね」
褒められたことを噛みしめるたび、生徒は塾に来るのが楽しくなります。
生徒に楽しく塾に来てもらうためには、まずは講師自らが塾で働くことを楽しむことです。
逆に、講師としてやってはいけないこともあります。
他の塾や講師、生徒を批判すること。
自身の出身校や職業を教えること。生徒や保護者に余計な先入観を与えてしまう恐れがあるためです。
腕組み、足組み、ため息など生徒に威圧感を与える態度。鉛筆の先端を生徒に向けるのもNG。
「○○さんは出来たのに」「さっき言ったじゃないか」など、出来ないことを生徒のせいにする言葉遣い。
講師として勤務するにあたり、最も不安なことは「わからないことを質問されたらどうしよう」ということです。
適当に答えを言ってはいけません。
「いい質問だね。でも今はテキストを先に進めたいから、あとで休み時間にやろうか」「その科目なら○○先生の方が上手に教えてもらえるから、ちょっと聞いてみようか」など、周囲の協力を得ながら、きちんと回答することが大切です。
イレギュラーな場面への対応も、具体的な行動をイメージしておきましょう。「生徒が来なかったら、自宅に電話する」のであれば、「電話番号はどこに記載されているのか」「電話機の使い方は」など、シュミレーションしておけば、生徒が来なくてドキドキすることもありません。