学習塾講師として、中学生に英語を教えることになった初日。テキストを見て、「こんなこと知らなかったよ」と冷や汗をかいた内容がありました。
1. 時・条件を表す副詞節は、未来の話であっても現在 (完了) 時制になる
<時>を表す副詞節を導く接続詞
when「…する時に」、after「…した後に」、 before「…する前に」、 till[until]「…するまで」、as soon as…「…するとすぐに」、by the time「…するまでには」、the moment 「…するとすぐに」、the minute SV〜 「…するとすぐに」など
- I will start the work when my boss comes.
- I will come to you when I have finished my homework.
- Stop when you feel tired. (疲れたら、やめなさい)
<条件>の副詞節を導く接続詞
if「もし…なら」、unless「…しない限り」など。
- The game will be postponed if it rains tomorrow.
- If you haven’t received the book you ordered by tomorrow, please let us know.
2. 副詞節ではなく、名詞節なら未来形を使える
I’m not sure when my boss will come.
I don’t know if it will rain tomorrow.
上記の when~ , if~ は他動詞の目的語、つまり名詞節になっている。名詞節では未来形も使うことができる。
なお、副詞節の if を「もし~」と訳すのに対し、名詞節での if は「~かどうか」と訳す。
3. なぜ時・条件を表す副詞節は現在形になるのか
諸説ありますが、「副詞節の when の意味は『〜したあかつきには』という日本語に近く、〜は必ずすることが前提になっている。すると決まっている英文に、推量の will はそぐわない。また、二つの選択肢を持つ if の文に、一つの推量を示す will は矛盾する」という説明が、私にとっては、しっくりきました。