初めての授業、日本でもカナダでもまず出席をとるのは同じ。しかし、答え方はずいぶん違います。
” I’ll call the roll first. / じゃあ、出席を取るよ “と先生。
- roll / róʊl は自動詞では「転がる」、他動詞では「転がす」ですが、ここでは「巻いたもの」という名詞から転じた「名簿」という意味で使われています。
play the rule of Othello. の role / 役割 と同じ発音です。
名前を呼ばれた生徒は手を上げて「Here」といいます。 これが日本の教室での「はい」に相当しますが、「ここにいますよ」の意味。 「Yes」とは言いません。
副詞 here の用法
here は通常、副詞として使うので、前置詞をつける必要はありません。
- The report of sales figures must be here by now. / 売上報告書が届いているはずだけど。
here には名詞「ここ」という意味もありますが、前置詞の目的語として使います。主語あるいは、動詞の目的語にはなれません。
- from here / ここから
- up to here / ここまで
- Is there a restaurant near here? / この辺にレストランはありませんか?
- The air around here is polluted. / この辺の空気は汚染されている。
「here」を文頭に置いた表現
” Here you are.” は人に物を手渡す時に言う表現で、「こちらです」「はい、どうぞ」という意味。
もともとは” You are here.” という文章の「ここ」を強調するため、「here」を冒頭に置いた倒置表現が慣用句となりました。
今では、物を手渡すときに相手の気を引くための、単なる掛け声となっています。
“Here comes ~ ” は、「~がやって来た」の意味。
「Here comes the train.」を普通に表現すると「The train comes here.」となります。
相手の注意を引くため「Here」を文頭に置き、そのために述語(comes)と主語( the train.)も倒置法になっています。
体験レポートなどであれば、Here comes the first surprise. などと、ドラマチックに表現するのもよいでしょう。
ただし、主語が代名詞の場合は倒置できないので注意が必要です。
Here comes the bride.(さあ花嫁が来ましたよ。)は倒置法ですが、代名詞を使うと Here she comes.(さあ彼女が来たよ)となります。