「サンライフ長野」で受講している「感覚で話そう英会話」
五大動詞の特集、第2回は have です。
haveの「持つ」イメージは、手に持つ (このニュアンスは hold が近い) というよりは、状況も含めた空間を所有しているイメージです。
1. 「ある・いる・備わっている」状態を表す
日本語の感覚だと There is 構文を使いたくなるところを、have で表現できます。
- Dose the restaurant have any private room? (そのレストランには個室があるかな?)
- The heater has automatic fire extinguishing function. (そのヒーターは、自動消火機能を備えています)
- We have no Mr Yamada here. / 山田という者はおりませんが。
- You have the wrong number. / 番号違いです。 wrong に関しては、I’m afraid this is the wrong key. I’ll go get the right one immediately. / You’re on the wrong train. / You are barking up the wrong tree.(それはお門違いです) などのように使います。その反対語は right です。
- We’ll have twelve people in the meeting, so I’ll make twelve sets of copies plus one extra. (会議の参加者は12人だから、12部と予備1部をコピーします)
なお、「コピーを取る」を日本語式に “take a copy” と訳すと、文字通り、すでにコピーし終えた書類を取って行くという意味になります。Everyone, take a copy. (みんなコピーしたの取って)
2. 時間や考え、能力など、目に見えないものも所有の対象
- How much time do we have now? (あと、どのくらい時間ある?)
- Do you have any other idea? (ほかになんかいい考えある?)
- I have a pain in a shoulder for hernia. (ヘルニアで肩が痛い)
- The old man has a bad memory. (その老人は認知症だ)
- If you make such a noise, you’ll have the neighbor’s complaints.
- Does he have your phone number?そちら様の電話番号は承知しておりますでしょうか?ビジネスシーンで電話を折り返す時など使うセリフですが、電話番号や住所などを「知っている」という表現は通例、know ではなくhave を使います。know は「詳しい知識を持っている」という意味で使います。
3. 動作そのものより、それをしている状況にスポットを当てる
- I like to have a chat with my family after dinner.(夕飯の後、家族とおしゃべりをするのが好きです)
- I think you should have a rest this weekend. (あなた、この週末は、ゆっくりお休みを取った方がいいと思うわ)「rest」を動詞として使うと、「横になる」とか「眠る」とか、具体的な行動の意味合いが強く出ます。
- I had lunch with Sara. (サラと一緒に昼食をとったよ)「食べた」ことより、サラと一緒に「昼食の時間を一緒にした」ことに重点が置かれています。
4. 「have + 目的語+形容動詞」 ~に新しい状態を持たせる
第五文型 SVOCをとって「(頼んで)~OをCの状態にしてもらう」という意味になります。
- I had the wall painted.(私は壁を塗ってもらった)
- I had a suit made.(私はスーツを作ってもらった)
- I had my hair cut.(私は髪を切ってもらった)
- I’ll have your bags brought up. (あなたの荷物を運びましょう)
- I will have the pictures ready by then.(そのときまでに写真を用意しておきます)
stolen, broken などの形容動詞の場合、「~された」という「被害」の意味になります。
- I had my car stolen.(車を盗まれた)
5. 「have+人+原形不定詞」 使役動詞の役割を果たす
第五文型 SVOCをとって「OにCさせる」という意味になります。強制力はmakeほど強くはありません。
- I had my brother paint the wall. (私は弟に壁のペンキを塗らせた)
- We had him report.(私達は彼に報告をさせた)
have は状態動詞であり、「be + having」「be+ had」という進行形・受動態は作りません。ただし、動作を表す場合は進行形にできます。
- I’m having lunch now.