「ステキ顔」の家を建てるために

「ステキ顔」の家を建てる

  • 施主はビルダーに「私の希望が良くなかったら、ハッキリ指摘して」と伝える。
  • ビルダーにもデザインの得手・不得手があることを知る。
  • 主流の窯業系サイディング外壁なら、以前は10年保証の品しかなかったが、最近は15年保証というのも登場している。また、壁みずからが雨を利用して汚れを流し落とす機能がコーティングされていたりと、劇的にクオリティが上がっている。
  • 外観に使う素材は、太陽光の下で決定せよ、が鉄則。

 

いい営業マンと出会えば、家づくりは成功したも同じ

  • 外断熱工法と内断熱工法のどちらがいいかと訊いたとき、両方の長所・短所を公平に伝え、コストパフォーマンスに対して具体的に説明できる営業マン。
  • 住宅ローン減税、フラット35S、長期優良住宅 (省エネ性能・構造の安全性・自然素材を使った快適性) への補助金、エコポイント、長期生活支援、資金貸付制度など、「今」を勉強している営業マン。
  • 営業マンには、年収・借金の状況・家族構成など、全て話さないといけないので、恥ずかしいかもしれないが、家づくりにはパートナーは絶対に必要。プロの手助けがなければ、家を建てることはできない。
  • 家への夢、希望、イメージが明確になっていれば、土地が無くてもすぐに図面が描ける。

 

効率よく、いい土地に出会うために

  • 広く「私は土地を探している」と伝え、アンテナをたくさん張る
  • 坪いくらなのか、という相場感覚をつかめば、安め・高めの理由もわかってくる。
  • どんな家を建てるのか、生活をするのか、考えながら土地を探す。

 

見学会を存分に活用して、スケール感や素材感を実感しながらプランづくり

  • 見学会は、家づくりの成功例を見ることができ、いろいろ所にその成果が見え隠れしている。
  • 家を提供してくれる人も、その成果を見て欲しいもの。何度も足を運んで成功例を盗む。

 

食を楽しむ家づくり

  • 厨房は二人でもすれ違える広さ
  • レシピのチェックができるよう、パソコンスペース

健康と安全性に配慮した家づくり

  • 構造強度に優れる2×4
  • 24時間計画換気システム・外張り断熱工法を取り入れた高断熱・高気密の家で、冬暖かく夏涼しい。カビやダニの原因となる結露とも無縁。冬でもエアコン1台で快適。
  • 爽やかな光と風が、たっぶり入る窓の配置。夏は風の通り道に。
  • 風通し抜群、2階の階段回り。
  • 階段の壁には、子どもの身体が入らない、絶妙なサイズの明かり取り。
  • 蓄熱暖房システム、太陽熱利用の床暖房。
  • ちょっと贅沢な雰囲気にすると、たいへんな家事も楽しめる。

 

固定観念を捨てると、庭づくりは楽になる

  • 北向きの庭こそ、日本の庭。じめっとはしているけれど、こういう場所ほどグリーンの濃淡がくっきり映える。
  • 基本的に植物が枯れるのは、陽当りの悪さではなく、水切れ。
  • 雲の間から陽が射して海が輝いている光景、木漏れ日が地面に模様を描いている様子なんかを、綺麗だなと感動できる心をいつまでも大切にしたい。感動は、お金をかけなくてもできる、素晴らしい娯楽。
  • 植栽のラインをなぞるように、白い玉砂利を置いていく。まさに小川の流れのようでもあり、グッと景色が締まったことは一目瞭然。

 

外壁の種類

  • 窯業サイディング 意匠が豊富で安価
  • 金属サイディング 軽量で硬質な風合い
  • 乾式タイル 専用の桟に引っ掛けて張る
  • 湿式タイル モルタルに貼り付ける
  • ALC (Autoclaved Lightweight aerated Concrete) 高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート。これを板状に成型したものがALCパネル。コンクリートの弱点、すなわち強固だが重く、断熱性が低い点を補う。
  • 塗り壁 セメントに砂を混ぜ、水を加えて練ったモルタルを下地にして、仕上げ材を塗装する。

 

住まいの顔、ワンランクアップ。エクステリア5つのカギ。

  1. 玄関アプローチは「回り込み」が基本。玄関ドアを開けたとき、通行人と正面から目線がぶつかるようなアプローチは避ける。
  2. 「車がないとき」の風景を大事に。コンクリート敷の間に溝を作り、玉砂利を入れるなど工夫する。
  3. シンボルツリーを植えよう。常緑樹なら、シマトネリコ・ハイノキ・コニファー・ソヨゴ・アカシアなど。落葉樹なら、ハナミズキ・ヤマボウシ・エゴノキ・カツラ・モミジ・シャラなど。
  4. 塀を工夫して、親しみやすい家を。高い塀は閉鎖的で、防犯上もよくない。
  5. ガーデニングは自分スタイルで。色々な場所に少しずつ植栽用のすき間を作っておく。日陰に向く草花、インバチェンス・クリスマスローズ・ヤブラン・ツワブキ・ミヤコワスレ・ギボウシなどを活用する。

 

家はこうして出来上がる

① 土地の造成。

  • 埋立・切土・盛土・地盤補強

 

② 基礎工事

  • 最近は建物全体を鉄筋する「ベタ基礎」が一般的。
  • 風による雨水の巻き上げを防ぐためにも、開口部の立ち上がりは120mm以上必要。

 

③ 建て方

  • 主要な構造材を組み立てる作業。
  • 集成材のJAS検査シールに、幅が105mmと記載されていて、それより大きな数値だと、木が乾燥していないということ。
  • 仕口が抜けないよう木と木を連結している、羽子板ボルトのナットが締まっているか確認する。工事中に、木が縮んで緩むこともある。
  • 構造材となる柱に、シロアリ対策として防虫剤が1m以上塗られているか。風呂場など水回り箇所も確認。

 

④ ルーフィング

  • 屋根に合板を張り、防水紙を敷く。
  • アスファルトルーフィングが一般的。

 

⑤ 外装工事

  • 外壁では防ぎきれない雨水や結露の水の侵入を防ぐ「外壁防水シート」の重なり幅は、10cm以上あるか。

 

⑥ 内装工事

⑦ 設備工事

 

住宅ローンは金利ではなく、支払総額で検討する

  1. 住宅ローンは「商品」であり、商品であるから購入することとなる。その対価が金利。
  2. 保証料、抵当権設定費用、団体生命保険料、火災保険料、契約印紙代、融資手数料など諸費用も必要。

 

住宅を巡るトラブルと解決策

地盤改良したはずなのに地震の揺れが激しいので地盤調査したところ、改良部分が図面より小さく、基礎より小さい部分もあった。

⇒ 建設機能評価がされていれば修補請求が可能なので、弁護士会の指定住宅紛争処理機関を利用する。評価がない場合は、家の揺れが地盤改良に原因があることを証明できれば、不法行為として改良のやり直しを求める。ただし、家の建て替え費用の請求は難しい。

 

土地に陥没ができたので地盤調査したところ、木材や鉄筋が埋めてあった。

⇒ 瑕疵担保責任により損害賠償を請求する。ただし、新築住宅には10年間の担保が義務付けられているものの、土地の場合、売主が不動産業者であれば2年に、個人であれば0年に短縮が可能。期間が経過していれば瑕疵担保責任による請求はできないが、埋設物があることを知っていながら隠して売った場合は、損害賠償を追求出来る。

 

隣に建つマンションで、日の当たる時間が短くなる。

⇒ 日照権侵害における受忍限度は様々な利害を考慮して決めるので一概には言えない。まずは見直しを要望することだが、検討するかどうかは施主側の意向次第。建築差し止めの請求は出来るが、認められることは少ない。

 

隣地の敷地内にフェンスがあり、こちらにも建てるよう、隣家から言われた。

⇒ 自分の土地に建てるものに関して、違法行為でない限り、お隣さんの指示に従う必要はないが、「土留め用に利用された」などのトラブルになる可能性もあるので、設置した方が無難。

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