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ブラジル入国にビザ必要? トランジットだけでもESTA必要? 知らなかったよ

「ブラジルのビザを取得するなら、少なくとも三週間は見込んで下さい」

電話口の向こうから、旅行会社の事務員の、機械的な口調が聞こえた。

 

知り合いの菅谷さんが、シニア海外協力隊として、ブラジル・サンパウロに4月から9月まで赴任している。

林業関係が専門の菅谷さんは、樹勢が衰えてきたサンパウロ・日本人街の桜の再生プロジェクトに携わっているのだ。

 

南米旅行の良い機会だと思い、菅谷さんを訪ねることにして、9月3日発の航空券の手配も完了。

あとは出発を待つばかりと、ぱらぱらガイドブックを眺めていたところ、目に飛び込んできたのは「ブラジルに渡航する際は、ビザが必要です」との一文。

(注 : 2019年6月17日以降、90日以内の訪問はビザ不要となった)

 

日本からの移民、ブラジルからの出稼ぎ、これだけ関係が深い両国なのだから、ビザ免除は当たり前、と思い込んでいた私は、泡を食って旅行会社に電話をかけた。

それに対する返答が、冒頭の言葉。そろそろ、お盆という時期である。

 

ビザ申請費用の領収書

南米には12の独立国とフランス植民地(ギアナ)があるが、観光目的でビザが必要なのはブラジルだけ。

ビザが必要だと知ったとき、自分で取得しようと思ったのだが、これがなかなか手間がかかるのである。

 

あらかじめネットで申請書類を提出したうえで、品川区・五反田の総領事館に赴いてパスポートを預け、数日後に再び取りに行かねばならないのだ。

 

ならば旅行会社に…、と思って電話をかけたのだが、手間がかかっても、自分で申請するしかないようだ。

8月17日に店を臨時休業にして東京へと向かった。

 

航空券の予約書に加え、預金残高を証明する通帳や、ボリビアからの陸路入国の予定であるため、旅行日程表なども取り揃え、総領事館の窓口に提出。

すると、書類はあっさり受理された。

ESTA申請手数料14$なり

 

しかも、長野県から来たと知った窓口の女性は、「今日の午後、取りに来れるなら、ビザを用意しておきますよ」と言ってくれたのだ。

彼女が、リオデジャネイロ・コルコバードの丘に建つキリスト像のように見えた。

 

一日の東京往復でビザを手に入れることができ、これで一安心、と思ったのもつかの間。

 

再びガイドブックをパラパラやっていた私の目に飛び込んできたのは、「乗り換えだけでも、アメリカ入国の際には、電子渡航認証システム (ESTA = Electronic System for Travel Authorization ) が必要です」との一文。

 

そんな準備はしてないよ。

 

再び泡を食いながら、専用ウェブサイトで手続きを行う。

 

「勤務先・両親名・緊急連絡先・メールアドレス」とパスポート、クレジットカードを手元に用意して入力。

これだけの項目ならパスポートで充分じゃないの?と思ってしまう。

 

こんなことばかりやってると、次期選挙の時には一票入れないよ、トランプさん。

そんなこんなで迎えた出発日。高速バスにて東京へ。

長野駅東口 07:10 ⇒  12:00  東京駅日本橋口

南米各地でバスを利用した今回の旅だが、ここまでの安全管理にはお目にかかれなかった。(休憩のため停車中の長野駅発ウィラーバス)

HND(羽田)16:25 ⇒  10:35 LAX(ロスアンゼルス)

日本のUTC(協定世界時)は+9、ロスアンゼルスのUTCは-8だが、D.S.T(サマータイム)期間中なので-7。

両都市間の時差は16時間。

飛行時間は10時間10分。

アメリカン航空の運行によるボーイング777-200(通称 772)は、Boeing社が開発したワイドボディ双発ジェット機で通称「トリプルセブン」。

ライバル機はヨーロッパの企業連合であるエアバス社のAirbus A340(ワイドボディの4発ジェット)。

私のシートは38Lの窓際席が割り当てられた。

今回は航空会社にお任せだったが、最近はウェブチェックインで、事前に席を指定できるようになった。

しかし逆に、どの座席を選んだら良いのか、という新たな悩みが増えるのも事実。

 

そんな悩みに答えてくれる「Seat Guru」という便利なサイトがあるらしい。

自分が搭乗予定の便名を入力するだけで、座席配置はもちろん、シートピッチまで詳細に表示されるとのこと。

 

羽田から西に向かう便の「A」席なら富士山が見えるとか、前列の方がエンジン音が静かで事故の際も生存率が高いとか、いやいや、後列なら翼の動きも見えてマニアにとっては特等席ですよ、など、それぞれの好みで座席を選べるようだ。

旅行企画の楽しみが一つ、広がったといえるだろう。

 

LAX(ロスアンゼルス)  14:05   ⇒ 19:07  ダラス(DFW)

ロスアンゼルスのUTC(協定世界時)は-8だが、D.S.T(サマータイム)期間中なので-7。ダラスのUTCは-6だが、D.S.T期間中なので-5。両都市間の時差は2時間。飛行時間は3時間。

 

運行機のボーイング787-9(789)は次世代中型ジェット旅客機。

中型機としては長い航続距離が特長で、大型機では採算収支が厳しい長距離航空路線も開設が可能となった。

2011年に全日本空輸が成田 – 香港間で、世界初の商業運航を行った。

TOTO株式会社・株式会社ジャムコ・ボーイング社との共同開発による温水洗浄便座が、オプションとしてトイレに採用され、全日本空輸もこれを国際線に採用した。
機体には東レ製の炭素繊維(カーボンファイバー)を材料にした、炭素繊維強化プラスチック等の複合材料を使用することで、腐食性等の問題が解決されたという。

 

客室は従来より天井が200 mm高くなり、大型の窓が採用されるとともに、シェードの代わりにエレクトロクロミズムを使った電子カーテンを使用し、乗客各自が透過光量を調節することになる。

客室内はLED光により様々な電色が調整可能。

加湿器が初めてキャビンに標準装備され、「気体フィルター」と呼ばれる技術を使用した新型フィルターを搭載することにより、乾燥が原因で発生する健康上の症状は半減されるとしている。

 

ダラスでの待ち時間を利用して、「オープンオフィス」のソフトウェアをタブレットにダウンロードする。出発前に済ませてくればいいものを、いつもドタバタしてしまう。
ダウンロードはうまくいき、ワード文書を呼び出すことも出来たが、キーボードが表示されないので文書を打ち込むことができない。

あれこれ操作するうち、スマホもそうなのだが、キーをたたくだけでなく、長押しすることで別の機能に切り替えることができる、というのがコツの一つのようだ。

 

ダラス(DFW)   22:10 ⇒  05:14 リマ(LIM)

ダラスのUTC(協定世界時)は-6だが、D.S.T(サマータイム)期間中なので-5。リマのUTCも-5なので両都市間に時差はない。飛行時間は7時間。

 

運行機のボーイング757は短・中距離路線向けに開発された中型双発ジェット機。

2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロの際、バージニア州ペンタゴンに激突したアメリカン航空77便、ペンシルベニア州ピッツバーグ郊外に墜落したユナイテッド航空93便と同型の機種。

日本人は私だけになったリマ行きボーイング757の機内
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