天空の道「峯街道」の草刈りに参加しました

天空の道「峯街道」の草刈りに参加しました

長野市善光寺(北国街道)と大町市大黒町追分(千国街道)を結ぶ「峰街道」は、古くから麻の道、善光寺・戸隠への参詣の道として、戦前まで多くの人々に利用されていました。
特に長野市・大安寺から大町市・湯の海まで、標高800mの峰々をつなぐ稜線に開かれた25km区間は、「天空の道」ともいえる理想の眺望道路となっています。

土尻川沿岸の災害を避け、峰の頂に穿たれた古道は、やがて車社会の到来によって整備された県道31号長野大町線にその役を譲り、ひっそりと林の中に埋もれつつありました。

この古道の魅力を掘り起こし、日本で最も美しい悠久の道として保全しようと、有志による「峰街道の会」が、2018年5月20日に結成されました。

活動の一環として行われた7月2日の草刈りに、私も参加いたしました。木々の芽吹きの時期、生命力あふれる若葉を冷ややかな風が揺らします。
「長野駅前の気温表示が38度になってる」と友人から連絡がありましたが、天界の別世界で、気持ちの良い汗を流しました。

「峰街道の会」事務局 林りん館
長野県上水内郡小川村大字小根山8000-4
TEL : 026-269-3455
次回の草刈りを、9月3日(月)に予定しているそうです。

ところで、刈払機に関するハプニングが2件ありました。道路脇に置いた刈払機を、駐車しようとした車両が、気づかず轢いてしまったことと、駐車車両の前輪を、草刈り中に誤ってパンクさせてしまったことです。

刈払機使い方のポイントをまとめてみました。
① 空き缶などに刃が当たると勢い良く跳ねることがあるので、作業地の清掃をしておく。
② 肩掛けベルトの長さを調節する。
③ 根元に刃が当たるよう、ブレードをやや左に傾ける。
④ 刃は左に回転するので、右から左に向かって刈る。この際、腕を動かす意識ではなく、身体を左右に振る感覚で行う。
⑤ 足の運びは、刈る→右足を少し前→刈る→左足を少し前 の要領で、前方にちょこちょこ動かしていく。刈る範囲の左側から直線的に進み、刈った草は左側に揃える。円状やまだらに刈ると、刈った草と刈る草の見分けがつかなくなる。
⑥ 斜面を刈るときは、左足を谷側にする。
⑦ 固いものに当たると、刃の回転とは反対側(右後方)に大きく振られることがある(キックバック)。周囲15mには人を入れない、刈っている人に近づく時は、前方から。

ゴーグルはもちろん、蜂除けのフェイスネットを着用している方もいらして、安全かつ機能的ないでたちは、格好のいいものです。「振動防止グローブ」なんてものもあるそうです。

刃の取り付け方
エンジンの始動方法
一時間もすれば燃料は底をつきます。
混合油の準備をお忘れなく。

実際に作業してわかったのですが、エンジン音で周囲の音はほとんど聞こえません。作業箇所を自動車で通過する時は、クラクションで車の存在を知らせないと、急に道に飛び出したり、刃を車に向ける可能性があると痛感しました。

刈るタイミングは、軽く雨が降って土が少し湿った程度なら、埃が発たなくて良いのと、水を吸った草は刈りやすくはなります。しかし、あまり草が重くなると、作業者や刈払機にかかる負担が大きくなり、より多くの燃料が必要になります。

雨の中の作業は、地面がぬかるんで危険なだけでなく、雑草が倒れて刈りにくいうえ、刈払機のエアクリーナーに水が入って故障につながる恐れもあります。

なお、人力によって鎌で刈っていくような作業をするのが「刈払機」。2サイクルエンジン(混合ガソリン)・4サイクルエンジン(無鉛ガソリン)、電気式の動力タイプがあります。

人が乗って運転しながら草を刈っていく、エンジン付きの搭乗式タイプなどを「草刈機」と呼びます。

こんなことを書いている折に、私が居住している「ふたえ市民農園」の刈払機が故障したとの連絡が伝わってきました。切れ味が悪くなったチップソーの刃で強引に刈ろうとして、エンジンの高回転運転を長時間続けたことが原因とのことでした。

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