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200人の金髪美女らに、日本人は僕ひとり。カオスな「ロボット・レストラン」

今、歌舞伎町では「ロボットレストラン」なるものが、注目を集めているらしい。
ウェイトレスがロボットのレストランかと思いきや、そうではなくて、エンターテインメントショーを提供するナイトスポットとのことですが、実際に見ないことにはよくわかりません。

これは潜入捜査あるのみと、予約のバウチャーをネットで購入して、歌舞伎町に乗り込みました。

劇場の窓口でバウチャーを入場券に引き換えると、ファッションヘルスの入り口みたいな狭い通路からビル内部に案内され、3階のラウンジにエレベーターで通されます。

エレベーターの扉が開くと、別世界に迷いこんだかのよう。ミラーやカラフルなライト・ビデオスクリーンが輝き、ステージでは、ロボットがギターを演奏しています。

いきなり異世界に放り込まれた動揺を鎮めるため、スパークリング日本酒「澪」をカウンターでオーダーし、煽りながら開演を待ちます。

ようやく落ち着いてきたのでトイレに行くと、トイレ内部もこれまたキンキラで、再びめまいがしてきました。

やがて入場のアナウンスがあり、万華鏡の中みたいな階段を下って階下のホールへと移動。

 

指定された席について辺りを見渡すと、私以外すべて外国人ではないですか。

2012年7月、総工費100億円をかけてオープンしたロボットレストラン、当初は日本のビジネスマンをターゲットにしていましたが、日本にしかないユニークなレストランとして世界中で人気をよび、いまやお客の大半は外国からの旅行者ということです。


ロスアンゼルスあたりのショーパブにいるみたいです。

 

ドリンク類の販売が一段落すると、フロアの照明が落ち、いよいよショーがスタートします。

第1部は、音楽に合わせた和太鼓の演奏です。

次から次へと、「ねぶた」のようなロボット ? たちが登場してきます。

和をテーマにしたロボットたちの迫力も凄いのですが、演者のテクニックも凄い。オープニングに相応しい、華やかなパフォーマンスに圧倒されます。
日本の妖怪をモチーフにしたロボットも登場。

 

舞台の袖から登場したロボットたちはグルリと舞台を一周するので、どの席からも万遍なくロボットを見ることができます。

 

観客席は3列でステージからも近距離であるため、最後列でもじゅうぶん迫力あるパフォーマンス楽しむことができます。私は2列目でした。席はバウチャー引き換え時に指定されます。

客席は片側100席づつ、計200席といったところでしょうか。満席です。

 

ロボットと言いながら、人力で台車を押してます。後席の外国人からは「チープ…」と失笑が漏れていました。

しかしこれは、機械に操られる人間を痛烈に皮肉った風刺なのだと、とれないこともないかもしれません。

レインボーヘアーの乙女たちが、電飾の和太鼓を打ち鳴らす。シュールです。


ゆるキャラロボットも大活躍。

第一部が終了。休憩時間に入ると、絶妙のタイミングで雑貨やスナック、ドリンクの販売が始まります。

開演前にラウンジで待ち時間を取らせる手法といい、客の動線をコントロールして購買欲を刺激するテクニックは参考になります。

第二部の始まりです。

「暴走したロボットと、人間との戦いが展開される近未来」という設定の説明が、巨大スクリーンに流れます。「ター●ネーター」の新作が、歌舞伎町で観れるとは思いませんでした。

巨大ロボットを操る悪者ロボットが登場。

カエル型ロボットに乗ってヒロイン登場。


彼女に、人類の未来を託しちゃって良いのでしょうか。


人類の命運を賭けた戦いを、人間たちは固唾を飲んで見守ります。

戦いに勝利し、森へ帰るヒロイン。永遠にあなたは、私たちの心の中に生き続けることでしょう。ありがとう。さようなら。

恒例となりました販売会を挟んで、第三部のスタートです。

光と音の競演


世界の友好と平和がテーマのようです。

前列で鑑賞していたお嬢様たちも、拳を突き上げ大興奮。


配られたペンライトを振り、客席も一体になってクライマックスに突入です。

 

 

盆暮れ正月にオリンピックとワールドカップ、ついでにリオのカーニバルも一緒に来ちゃったような騒ぎで、舞台は大団円。

あー、面白かった。

日本の伝統文化紹介、なんて構えると堅苦しくなるけれど、型にはまらずトコトンやりたい放題やってみるのもアリですね。片っ端からフルーツをジューサーにぶち込んでミックスしたら、こんな美味しいジュースができました、みたいに。

 

ショータイムは約75分、1日4公演行われています。(2020年1月現在)

入場料の正規価格は1人8,000円と、ちょっと割高です。

私は「KKday」のサイトで、 19:30 の回を 5,650 円で事前購入しました。15:30 の回であれば、5,250 円で販売していました。

KKday(ケイケイデイ、酷遊天)は、旅行に関するアクティビティ・現地ツアーのオンライン予約を扱うウェブサイトで、本社は台湾・台北市。アジアの都市を中心にサービスを展開しています。

KKday ホームページ >>>

同じくオンライン予約サイトの「Voyagin」(楽天が筆頭株主) では、6,500 円で販売していました。ただし、追加料金で中央エリア席の確保と、グッズのお土産つきという特典があります。

 

予約の際に、何だかスッキリしない点が二つありました。

一つは、開演時刻が明記されているものの、その30分前までに来場しないと予約が取り消されるという点。かといって、あまり早く行き過ぎても時間のムダに思えますし、予約サイトによっては、入場時刻が開演時刻になっていたりして、いったい何時に来場するのが最適なのかよくわかりません。

もう一点は、予約サイトによっては、事前予約しても入場できない可能性がある、と注意書きにあることです。

 

これらは、現地に行って納得しました。

午後だけで4回の公演を回すため、ラウンジに観客を全員集合させてから、一気呵成にホールへ入場させるシステムをとっています。私たちがホールを一斉に退場している時、すでに 21:30 開演の観客が、あの万華鏡の階段を下って来ていたのかもしれません。

そのため時間厳守のルールになっているわけです。

しかし、ラウンジの雰囲気もショー的要素に満ちているので、むしろ早目に到着してゆっくり待つ方が良いと思います。ただし、財布のひもが緩み過ぎないよう注意が必要です。(主催者はそれが狙いなのでしょうが)

そして、あれだけ旅行ツアーとしての団体申し込みが多いのですから、いくつもの予約サイト管理の過程で、オーバーブッキングになってしまうことがあるのかもしれません。

万が一に備えて、次の公演に振り替えるくらいの時間の余裕を持って来場すれば、万全の計画といえるでしょう。

 

本日の宿泊は「グレイスリー新宿 1134号室」、ロボットレストランと同じ歌舞伎町エリアです。

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