諏訪湖畔に佇む中堅ホテル、西の大関「紅や (べにや)」と東の大関「RACO 華の井 (ラコ はなのい)」
両施設に泊まる機会がありました。はたして、軍配はどちらに上がるのか。
上質感漂う「紅や」
2021年5月10日(月)から2泊した706号室。
1泊朝食付き 11,000 円。コロナ対策の誘客策「すわ泊お宿割」で、ここから2,000円が割り引かれました。
和室奥の広縁(ひろえん)で、心ゆくまで諏訪湖の景色を堪能できます。
諏訪湖の外周は16Km、標高759m、最大水深7.2m
出窓の3面がガラス張りのため、パノラマの景色が楽しめます。
1954年、花火の打ち上げ場として作られた人工島「初島」を眼前に望む好立地。4万発を誇る「諏訪湖祭湖上花火大会」の迫力と興奮は、想像するだけで身震いします。
夕食は付かないプランのため、上諏訪駅前の「ツルヤ」で買い出し、部屋で頂きました。
料理が小鉢に取り分けられた、ビュッフェスタイルの朝食。
最上階の14階に「展望浴場」があります。別館2階にも「稀石の湯」がありますが、こちらの露天風呂は眺望はありません。
立体的な壁と間接照明。いたるところに上質感が漂います。
和食・中華のコースが楽しめる「華乃井」
2021年6月6日(日)から2泊したパレス館551号室。
1泊2食付きで 基本料金13,000 円。
「県民応援前売券」を購入してあったので、「3,000円割引+観光クーポン券2,000円」のはずだったのですが、コロナの影響により、前売券の発効が延期になってしまいました。
とほほ、と思ったら、宿のご厚意で2,000円割り引いていただきました。
ここからさらに「すわ泊お宿割」で2,000円が割り引かれました。
RACO はスペイン語で「湖」の意味。ホテル創立の1992年にバルセロナオリンピックが開かれたことに因むそうです。
「初島」は死角になるので、部屋からは花火の見え方は中途半端になりそうです。
6階建てのパレス館と12階建ての本館を結ぶ、6階の連絡通路、こちらで立ち見した方が、花火を正面に見ることが出来そうです。
「展望浴場」も本館6Fにあります。
夕闇に包まれると同時に、湖畔に灯されたネオンライト。
粋な夜の演出かと思ったのですが、翌朝みたら、工事現場の危険防止の照明でした。
工事現場での環境に対する配慮、最近とみに行き届いています。
1日目の夕食は、本館1F中華レストラン「華林」にて。
(左) 旬の魚とオレンジのカルパッチョ (右) 海老のチリソース煮・ホタテのクリームソース
この後「馬面ハギの南蛮漬け」が続き…
フカヒレ餡の海鮮茶わん蒸し
(左) 和牛もも肉の角煮 (右) 担々麺
デザートは「杏仁豆腐」
2日目の夕食は、パレス館5Fにて和食のコース。
食前酒「梅酒」 先付「とうもろこし豆腐 順菜」 前菜「かます焼目鮨 空豆」「信州サーモンスモーク」「ローストビーフ 山葵枝豆」」
御造り「鮪・帆立 サラダ仕立て 柚子ダレを添えて」
煮物「焙煎万頭」 揚物「公魚の天麩羅」
替り鉢「豆乳ハリハリ鍋」 留肴「信州蕎麦」
水菓子「西瓜・オレンジ・ワインゼリー」
露天風呂からの眺め
両雄相まみえた、その結果は
ホテル内の質感・雰囲気は「紅や」に軍配が上がりますが、食事を含めたコスパは「華の井」に分がありそう。
その時々の旅のスタイルに合わせて、ホテルを選択すれば良いわけですね。
「紅や」はレートの変動幅が大きいようなので、まめに価格をチェックして、お得な時期にゆっくりホテルステイを満喫するのもいいですね。
諏訪の地酒を味わう
諏訪地方は水が豊富で、江戸時代から醸造業が行われ、当時は13蔵あり、現在でも9蔵が残っています。
このうち諏訪市には5蔵あり、全てが国道20号線沿いに位置しており、「諏訪五蔵」と呼ばれます。
伊東酒造、酒ぬのや本金酒造、舞姫、宮坂醸造、麗人酒造
「華の井」では、「飲み比べセット」がメニューに用意されていました。
「太一」は少々、アルコールの刺激が強い印象。
「和」には円熟味を感じます。いい日本酒に出会いました。
上諏訪駅周辺を散策
JR上諏訪駅前
駅前道路を渡って北側に向かうと(写真左手)、狭い通りには昭和の香り。
諏訪から日帰り旅行に…
杖突峠(つえつきとうげ)を超えて、伊那市まで足を延ばしてみるのは、いかがでしょう。
「RACO 華の井」には…
2021年12月28日にも宿泊しました。
「県民応援前売券」の使い残しがあったためです。
ビジネス使用のシングルルーム 1217号室。
高さ71cmの机と、40cmの椅子。
机の高さは若干高めですが、天板の奥行が65cmとたっぷりあるので、パソコン作業もはかどります。
湖側の部屋ではありませんでしたが、目を上げると富士山が遠望できました。
夕食は会席料理です。
食前酒「梅酒」
先付「かぶら豆腐」
前菜の「浅漬生姜」、柔らかな生姜を噛みしめると、爽やかな酢の味が口いっぱいに広がります。
「サーモンとめかぶの和え物」「あん肝と舞茸」「野菜の白和え」「柿餅」
御造り 「鮪・鯛」と肩を並べて「柚子こんにゃく」が主役の座を張り、付け合わせには「寒天サラダ」が敷かれるなど、工夫のあとがうかがえました。
師走の時期らしく、皿盛りは「紅ずわい蟹」
煮物「かぶら葛饅頭」
諏訪湖名物として、揚物に「公魚と野菜の天麩羅」
替り鉢「すき焼き」
留肴「信州蕎麦」
水菓子「苺・みかん」
湖を眺めながらの朝食。窓際は少々寒く、羽織を着て行くべきだったと、少し後悔。
(左) 最近は、朝からカレーが頂ける朝食ビュッフェが増えて、嬉しい限り。
(右) 珍しい「トマトのポタージュ」