「サンライフ長野」で受講している「感覚で話そう英会話」
五大動詞の特集、最終回は take です。
動詞 take のコアにある意味は「手でつかむ」
そこには、選択をする「意思」や「積極性」などをにおわせることがあります。
「これをください」は、I’ll have this, please.と言いますが、have の代わりに takeを使えば、「選ぶ」ニュアンスがより濃くなります。
他にも、haveは「食べる、飲む」といった意味でも使われますが、takeは「薬」や「サプリメント」を飲む場合に使われます。
日本語の「飲む」を直訳して drink を想像する人もいるかもしれません。drinkは「液体」に対して使われる動詞ですから、錠剤などもある薬には合いません。
薬は基本的に手を使って飲みますし、誰もが飲むものではありません。take がにおわす「意思」のニュアンスがピッタリ合うのではないでしょうか。
take a chance は、「チャンスをつかむ」という意味ではありません。chanceは「機会」という意味を持ちますが、ここでは「可能性の低いこと」から派生して「危険なこと、冒険」を表します。ですから、「一か八かやってみる、賭けて挑戦してみる」といった意味合いになります。
take には自動詞としての用法はなく、他動詞のみとして存在し、後ろには不定詞・動名詞ともに目的語として従えることができます。
you should take leasing the hardware into account. (ハードウェアのリースを考慮に入れる必要があります) take into account = 考慮した上で
「移動」を表す
手でつかんだ「何か」を動かすと、それを「移動させる」ことになります。移動先の「場所」を示したい場合には、「矢印」のニュアンスを持つ前置詞「to」を使います。
対象が「モノ」であれば「~に持っていく」、「人」であれば「~に連れていく」と訳されます。
It seems like going to rain, I’ll take an umbrella with myself. (雨が降りそうだなぁ。 傘持ってこう)
Can you take me to Broadway at 13th?
I can take you to any address in the city.
場所を表す副詞なら、前置詞 to は使いません。
Take me there please.
動作を表す名詞とセットで使う
“have” や “make” と同じように、“take” も “take + a(n) + 名詞” という形でよく使われます。
1回の行為ということを表現できたり、話すときのリズムが良くなったりするため、口語でよく使われます。
Here is the link to the website we were talking about.
「(メールで)これ、こないだ話してたウェブサイトのリンクね」Thanks! I’ll take a look later.
「ありがとう! あとで見てみるね」
- 散歩する take a walk / take a stroll
- 入浴する take a bath
- シャワーを浴びる take a shower
- 昼寝をする take a nap
- 休憩する take a break
take と名詞の間に、形容詞をポンと入れるだけで、表現のバリエーションが増やます。
I took a quick shower before dinner.
「私は夕飯の前にさっとシャワーを浴びた」Let’s take a closer look.
「もっと詳しく見てみましょう」He has capacity to take the long view.
「彼は長い目で見る能力がある」
「take」の句動詞
句動詞(群動詞)とは、「動詞+副詞」または「動詞+(副詞)+前置詞」によって構成され、1つの動詞のように機能する定型フレーズです。
She takes after her father in personality.
「彼女はお父さんに性格が似ている」
- 「前代から遺伝子を受け取る」というイメージで、目的語には「血縁関係にある年上の人」がきます。
- take after …の同義語に resemble … がありますが、血縁関係に限らず「人・外見・モノ・性質」など使える範囲が広く、take after … から resemble … への言い換えはできても、 resemble … から take after … への言い換えができない場合があります。These two bags resemble each other at first glance.
「これら2つのバッグは、一見するとお互いに似ている」 - 「見た目」が似ている場合には、look like …で言い換えることもできます。I don’t look like either of my parents.
私は両親のどちらにも似ていない。
I took apart my son’s computer but I couldn’t put it back together.
「私は息子のコンピュータを分解しましたが、それを元通りに組み立てることができませんでした。」
Flight 909 takes off at 10 a.m.
「909便は午前10時に離陸する」
He takes off his shoes when he comes home.
「彼は家に帰ってきたら、靴を脱ぐ」
- take は他動詞ですが、off という副詞と組み合わさることで、「出発する、離陸する」という自動詞にも、「外す、脱ぐ」という他動詞にもなります。
I take back what I said earlier.
「先ほど言ったことを取り消します」
- 「take back」は「発言などを取り消す」という意味で、必ず目的語が必要ですが、簡単に「it」や「that」、又は「WH名詞節」を使います。
- I wish I could take back what I did.「できるものなら自分のやったことをなかったことにしたい」
- Take that back!「今の言葉を取り消せ」
He took down his heavyweight rival.
「彼は重量級のライバルを倒した」
- 「高いところから降ろす」「書きとめる」の意味でも使われます。The pilot took down the plane in a perfect landing.「パイロットは飛行機を完璧に着陸させた」The reporters took down the speech in shorthand.「リポーターはスピーチを速記で書きとめた」