中古の洗濯機を頂いたので設置しようと思うのですが、排水ホースが排水口まで、あと50cmほど届きません。
排水ホースを買って継ぎ足そうとも考えましたが、洗濯機の右側から出ている排水ホースを、左側から取り出すことができれば届きそうです。
そこで洗濯機を倒して、底の部分を見てみました。
スカートを下から覗きたいと思う紳士諸兄は数あれど、よほどの機械マニアでない限り、洗濯機を下から眺めたいとは思わないでしょう。私も初めてです。
底には頑丈そうなゴムベルトが、モーターとガッチリ繋がれています。これが、洗濯機の高速回転を生み出しているのでしょう。日の当たらない場所で、人知れず働き続けてきた機械たち。
「大儀であった。」思わず洗濯機の底に向かって敬礼してしまいました。
しかし、いつまで敬礼していても作業は進まないので、排水ホースのチェックをします。
本体右外側から出ている外部排水ホースの金属製クランプを緩めて、外部ホースを外します。
あとは、洗浄槽直下から伸びている内部ホースを180度回し、本体左側の穴から出して、外部ホースと元通りクランプで留めるだけです。
あっさり終わったので気をよくして、今度は給水ホースを蛇口につないで水栓をひねったら、ホースと蛇口の接続部から水が噴き出し、ずぶ濡れになってしまいました。
今までの順調な作業工程が、水の泡です。
給水ホースから四ツねじ式ニップルをはずし、ニップルの下から押さえながら、蛇口にニップルのパッキンを密着させた状態で四ツねじを締めたら、今度は上手くいきました。
先ほどの失敗は、水に流しましょう。
この際ついでに、「パルセーター」を外して掃除しちゃいます。
パルセーターとは、洗濯槽の底に付いているプロペラみたいなやつです。
ネジを緩めて外れる直前、パルセーターにネジが噛んでいる状態でネジの頭をもって引っ張ると、パカッとパルセーターが外れます。
パルセーターと本体を接続しているネジ山が摩耗すると、重い衣類などを洗った場合などは空回りして、洗濯できていない状態になることがあるそうなので、長く使用した洗濯機はチェックが必要です。
私の場合、パルセーターに異常はありませんでしたが、百均ショップで買った「洗濯槽クリーナー」で洗浄したところ、茶色のサビがたくさん沈んでいました。
湿気の多い環境で使用するので、金属部への負担が大きいのでしょう。
大切に使っていきたいと思います。
ところで、洗濯機は使用後、給水の蛇口は閉めた方が良いようです。開きっぱなしだと水圧でパッキンに負担がかかり、そこが弱って水漏れの原因になることがあるそうです。
旅行で不在中に給水ホースが外れてマンションの部屋が水浸しになったうえ、階下の部屋まで被害を及ぼすような事故が、実際に発生しているとのことです。
一方、洗濯機の待機電力はほぼ0なので、コンセントは挿しっぱなしでオーケー、むしろコンセントを頻繁に抜き差しすると、コンセントを挿した瞬間に発生する「突入電流」が負担となり、製品の寿命が短くなってしまう可能性があるそうです。