「野沢菜漬け・高菜漬け・広島漬け」は「日本三大漬け菜」と言われています。今年は自家製野沢菜に挑戦すべく、種をまくタイミングを計ってきました。
周囲の畑では、既にかなり育っている野沢菜もありますが、虫食いの被害も見受けられます。
虫の活動が穏やかになるのを待ち、また、野沢菜は霜に遭わせてから収穫した方がシャキッとするため、種まきを引き延ばしてきたのですが、発芽の適温時期を逃してもいけないので、本日行いました。
週末の三連休は雨模様の予報なので、発芽を待つには良いタイミングです。
● 野沢菜の歴史と性質
今から260年ほど前、野沢温泉村・健命寺の住職が、京都から天王寺蕪(かぶら)の種を持ち帰って撒いたところ、茎丈の高い蕪菜に育ったということです。
野沢温泉は年平均気温9.5℃という高冷地、対して京都は15.9℃。温暖な気候で育つ天王寺蕪が、耐寒性に優れる他種と交配して野沢菜が生まれました。
本来は蕪なので根が蕪のように肥大しますが、この肥大した根は食べません。葉柄の部分を大きく育てることがポイントです。
種 別 アブラナ科・アブラナ属の二年生植物
発芽温度 20~25℃
生育温度 15~25℃
連作障害 比較的強いと言われますが、他のアブラナ科の野菜も含めて1年以上あけた方が、べと病や黒斑病などの病気が発生しにくくなります。
● タネまき
条間20cmで3条のすじまきにします。
タネは小さいので、1条2~3cmおきになるように、ゆっくりていねいにまきます。
タネまき後は、タネが隠れる程度に、うすく土をかけます。
● 間引き
1回目は本葉2枚の頃に株間10㎝、本葉3~4枚ごろで株間15cmを標準とします。とくに大株にする場合は株間を30cmくらいにします。
● 追肥
タネまき後20日頃と40日頃に、10㎡当たり2kgの有機化成肥料を条間にばらまきます。
● かん水
降雨のない場合は、適宜かん水します。
●収穫
気温が低くなってくる12月中旬頃、草丈が50~60cm程度になったら収穫します。霜に数回あてるとアクが抜け、甘みがでて食味が良くなりますが、あまり長くおくと硬くなり、積雪にも弱いので、その前までには収穫します。