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足裏が語る体の歪み。 崩壊していた、私の荷重バランス

消費税アップ前にトレッキングシューズを買おうと、「スーパースポーツ XEBIO 長野南高田店」に行ったところ、両足の圧力測定の診断を行っていたので、受診してみました。
測定の結果、歩くとき、左足のつま先に荷重がかかっている、とのこと。

「左足の重心はつま先に寄っているが、右足の重心は踵に寄りがち」ということで、イメージでいえば「ポケットに左手を突っ込んで半身に構え、右手の指に挟んだタバコをくゆらせている」ニヒルな姿勢のまま歩いている感じでしょうか。

「左足は中指で蹴りだし、右足は親指で蹴り出している。結果、バランスをとるため左肩を前に振っている」ということで、下肢が左に捻れているようで、バランスを保つため、腰を支点に上半身は右に捻れているようです。

 

私は腰背部左側がいつも凝っているのですが、なるほど、絞られた雑巾のように、腰の部分に捻れる力が集中していると考えれば合点がいきます。

説明を受けた後、面白い実験をしてもらいました。

私が左手の親指と人差し指で輪を作り、それを店員が両手で開こうとします。

私は力を込めるのですが、親指と人差し指は簡単に開いてしまいます。

店員はニヤリとしながら、「それではつま先立ちで万歳の姿勢をしてから、両手を横に大きく回して降ろしてください」と指示します。
言われたとおりにした後、再び作った指の輪を店員が開こうとしますが、今度は親指と人差し指はぴったり閉じたままです。

「力を込める演技してるでしょう」と言う私に、「皆さん、そうおっしゃいます」と店員は笑って答えながら、「万歳の姿勢で荷重バランスが整い、身体が安定することで指先に力が入る」と、種明かししてくれました。

大抵の人は荷重バランスに偏りがあるそうです。

では、バランスを整えるにはどうしたらよいのでしょうか。

店員が取り出してきたのは、靴のインナーソール(中敷)です。

靴に入っている既存の中敷を取り出し、このインナーに取り替えるだけで、加重バランスが整うのだそうです。

試しに、インナー使用のビフォーアフターを測定してもらいました。
インナーがない状態では左足踵に偏っている重心が(左図の赤い部分)、インナー装着後は足裏全体に分散されています。

 

私の足は「ハイアーチ傾向」(甲高な状態の足。偏平足の逆) ということで、「接地エリア」が少なかったのですが、それも改善されています。

 

最近の私は右股関節が不調なのですが、原因は30年近く前の右下腿骨折にあると思い、右足の使い方ばかり考えていました。

しかし「左足つま先重心」が全身の捻れを招いているという、思いもよらなかった指摘に、唸ってしまいました。(右足骨折が左足つま先重心を招いたのかもしれませんが)

 

慢性的な左首筋の凝りも、もしかしたら遠く離れた足裏に原因があるのかもしれません。

末端の症状だけでなく、身体全体のバランスにも着目することが大切ですね。

 

えっ、インナーソールはどうなったか、ですって? もちろん購入しました。

セールストークにあっさりと乗った感じですが、得るところが大きい買い物でした。

  • バネインソール 4,950円
  • 履くときは、靴ひもを緩め、靴べらを使って足を入れ、つま先を上げて踵をトントンと突いて確実にフィットさせてから、靴ひもを締める。
  • 汚れたら石けん水で洗い、陰干しする。

 

 

おっと、本来の目的であるトレッキングシューズも購入しました。

Caravan 0010106  C1_02S     カラー888  サイズ26.0 EEE

甲被 : ナイロン  / ミッドソール : EVA  /  アウトソール : ゴム

障害・救援者費用保険付帯。

ケアには「グランジャーズ」の撥水剤を推奨。

 

 

以下は、体の歪みと歩き方に関する考察です。参考までに…。

バランス操体法で歪みを貯めない体をつくる

大きく腰が曲がって、さぞ不調を抱えているだろうと思われるお年寄りが、意外と元気で問題なく過ごしているのに出会うことも少なくありません。腰の曲がり具合と歪みの度合いは別物です。

では、歪みとは何でしょうか。

ヒトが体を動かすということは関節を捻ることであり、この動きに偏りがあると、偏った筋肉に負担が蓄積して硬くなり、連鎖的に周囲の背骨や関節がずれてしまいます。

さらに歪んだ動きを続けると、体は偏りに対応しようとして、全身に歪みを波及させてしまいます。腰が右後ろにずれているので背骨を左前にねじる、というように。

こうして、曲がりに左右への傾きや捻れが加わると、股関節や背骨がずれて歪みの固定化が起こります。

左側重心になった歪みのパターン

東洋の伝統医学では、気・血といった生命エネルギーの巡りが、体の歪んだ場所で滞ることが不調の原因と考え、歪みのないバランスのとれた体に戻すことを治療の基本としています。

昔の人は荷物を背負い、足元のバランスが悪い道をしっかりたくさん歩くことで、お尻の筋力が維持され、バランスの乱れが自然に修正されていました。

歩くという行為の基本は、「①お尻の筋肉に力を入れて蹴る、②踏み出した足に乗った重心を、お尻の筋肉で受け止めて体の中心に押し戻す」という一連の動きです。

足腰が弱くなった現代人の多くは、腰を後ろに曲げ、お尻ではなく股関節や膝で歩く姿勢になったことで、体の歪みが蓄積されています。

そんな状態で筋力をつけようとすると、筋トレで新たな歪みを作ることになりかねません。

そこで、まず「操体法」で歪みを治したうえで、ストレッチ・マッサージ・筋トレを組み合わせて修正力を維持・向上させるのが「バランス操体法」です。

伝統医療の考え方や技術を、現代人の感覚に合ったものに改良していくことが大切です。

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