新潟市で開かれた「第36回 全国操体バランス運動研究会」の二日目。
分科会「操体基本動作における指導と補助に関する提案」に参加しました。
過剰使用・誤使用・不使用という「不自然な使い方」、あるいは外傷により歪んでしまった身体を、「動作・タメ・脱力・休」という流れで整える操体法。
自身の身体をコントロールできるのが操体法の醍醐味で、こんな楽しいことはありません。
操体法の動きは、姿勢を保つための「抗重筋」と、身体を動かす筋肉とが、中枢神経の制御によって連動されることで得られます。
しかし、不快症状の強い人や高齢者にとって、立位姿勢は不安定要素が強いため、安定重視に意識が傾くことで、操体法の動きが不完全になってしまうことがあります。したがって、立位の安定性を高めることが、操体法の効果を十分に引き出すことにつながります。
姿勢の取り方で、安定性を高める
1. 上半身の力を抜き、膝を軽く曲げ、重心を低くする。
2. 足裏の前内側部 (第一中足骨頭部及び拇指) をやや外旋気味にして意識を集中することで、支持基底部と重心線を正しく保つ。
足裏の触圧感覚をイメージするため、臀部による壁押しの姿勢を30~60秒間維持し、足裏前部の感覚認知を強化する準備運動も効果的。
3. 裸足でクッションマットを使用することで、足裏の摩擦係数を高める。
動きの指導で、安定性を高める
1. 前屈時、体幹の硬い人は、両大腿前下部に手や肘をつくことで、前屈程度を加減する。
2. 後屈時、頸部が伸びると視覚が上方向となって平衡感覚が不安定となるため、頸部を無理に伸ばさず、視覚を前方に保つ。
3. 左右側屈時、下している手で机を押す・引き上げるようなイメージを持たせ、屈曲感覚を認知させる。
4. 左右回旋時、体軸を意識しながら足裏は固定して、体幹が回旋する感覚を認知させる。
5. 伸展時、下半身は固定して上半身だけを伸ばすイメージをさせる。
補助具の使用で、安定性を高める
1. 前後屈時、足裏前方 (人によって踵) に、個人の感覚の高さに合わせた、多少の弾力がある敷物を敷く。足裏の反床感覚を意識することで、安定性を高める。
2. 左右側屈時、伸びる側・あるいは両足裏の内側に、低めの敷物を敷き、足裏で踏みつける感覚を意識する。
3. 左右回旋時、重心の乗る側・あるいは両足裏の内側に敷物を敷き、足裏で踏みつける感覚を意識する。
4. 伸展時、手指に固定物を当て、伸びをリードする。
補助者の支持で、安定性を高める
大会終了後、裏研修の最重要課題「日本海沿岸における、海鮮丼の実力を探る」ため、JR新潟駅から北へ約2kmに位置する「ピアBandai」に向かいました。
ここは、かつての魚市場を改装、魚はもちろん米・酒・野菜など、新潟県の特産品が集結した一大マーケットとなっており、廻り鮨や海鮮丼屋など飲食店も軒を連ねています。
日曜日でもあり、食事の待ち時間がかかるということで、志願兵一名に順番取りとオーダーを託し、残りのメンバーは海産物の買い出しに余念がありません。
さすが新鮮な魚介類に舌鼓と腹鼓を打ちつつ、帰路に着いたのですが、新潟西ICを目指したため、駅周辺の混雑に巻き込まれてしまいました。
国道7号線を経由して「亀田IC」から高速に乗れば良かったです。
次回の課題は「新潟県における日本酒の実力を探る」にしましょう。
100種以上の新潟地酒を、500円でおちょこ5杯利き酒ができる「ぽんしゅ館」という店が新潟駅西口にある、そんな聞き捨てならぬ情報を昨夜、懇親会の席上で小耳に挟んだので。