信濃町・野尻湖畔に佇む「コハクテラス」さん主催のイベントに、キッチンカーで出店しました。
「コハクテラス」は「宮川旅館」をリノベーション、「泊まれる古民家カフェ」として2019年4月にオープンしました。薪窯焼きのピザが人気です。
今日は庭をイベント会場として開放、カンボジアカレーを提供するキッチンカーも出店しています。
宿の目の前には、湖面が広がります。
湖畔の庭では生演奏、豚汁やリンゴなどの販売が行われ、建物内にはジャムやアクセサリー、古着などのショップが出店。
隣の公園では、紅葉と湖面とのコントラストが見事です。
さて、せっかく野尻湖まで来たので、ここから車で10分程度で行ける黒姫高原に、今夜の宿をとりました。
「料理がおいしい」とのレビューか決め手となって、「Guest House こあらい」という宿を、楽天トラベルで予約したのですが、夕食のコース料理は期待以上でした。
「鰺のみじん粉揚げ」「煮豆」「つくねの蓮根挟み」の三点盛り。
「穴子の蒸し飯」に続いて、写真右は「鯛の薬味ソースがけ」
この後「海老の湯葉巻き揚げ」が供されました。
「えっ、デザート? これでコースの終わりかな?」と、一瞬ひるみながら口に運んだ「柿のしぐれ和え」(写真左)
「何だ、これは?」スプーンを持つ手が止まります。柿の甘味に淡泊な大根おろしが絡み、レモン汁のアクセント、今まで味わったことのない料理です。
そして実は、ここからが第二章のスタートだったのです。
写真右「長芋のそばの実あんかけ」
絶妙の厚さにスライスされ、タレがじっくり沁み込んだ「信州牛のつけ焼き」レタスの柔らかさも絶品です。
さつまいもを炊き込んだ「丸十ご飯」 薩摩藩島津氏の家紋が丸に十字であることが名の由来。「豆腐とかきの木茸」の味噌汁が添えられます。
締めは「りんごのシャーベット」
3年前に「最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる」とのキャッチフレーズでヒットした「カメラを止めるな!」という映画がありました。
エンドロールが流れ、「あれ、これで終わり?」と思っていると、抱腹絶倒・涙腺崩壊の本編が始まる、という構成の映画です。
料理を頂きながら、この映画を思い出していました。
「箸を止めるな! このコース料理は二度はじまる」
料理で人を感動させることができる、そんな思いを強めた一夜でした。
パンとコーヒーの香りに満ちたダイニングでの、爽やかな朝食も抜群。
この他に、パンが添えられます。
霧の切れ間に黒姫山が顔をのぞかせます。大きなガラス窓を額縁代わりに、刻々と変化する借景。カメラが手放せません。
窓ガラスはペアガラスのため結露はないそうですが、「夏は西日が暑いねえ」とオーナー。しかしそれを差し引いても余りある、絶景の素晴らしさ。
スキーに魅せられ、関西から移住したオーナー。近隣のペンションの喧騒から逃れるため、「奇跡的に空いていた」この土地を手に入れ、新たに宿を建てて引っ越したそうです。
「でも、お隣のブルーベリー畑に他の宿が建ってしまったら、黒姫山が見えなくなっちゃいますね」と、ちょっと意地悪な言葉を投げかけると、「規制の強い農地だから、簡単に宅地転用できないんだよ」との返事。
「オーナーの土地は、転用できたのに?」
「ここは雑種地だったんだよ。奇跡的にね」
建築当初は雪かきが大変だったそうですが、進入路が町道に編入されたため、今では除雪車が一瞬のうちに雪をかいてくれるとのこと。
料理もオーナーの人生も、ストーリーに満ちた思い出に残る宿でした。
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