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デザイン性が合理性を凌駕した逸品。センゴク アラジンのカセット式ストーブ

買い物が苦手です。

星の数ほどある商品の中から、どれを選んでよいのかわからず、途方に暮れてしまうのです。

毎週土曜日、キッチンカーで出店している長野市権堂では、周囲の街路樹もすっかり落葉しました。

そろそろキッチンカー車内にも暖房が必要なのですが、どんなストーブを買おうか、決めかねているうち、もう晩秋になってしまいました。

「車内で使う電力はセーブしたいので、小型の石油ファンヒーターを買おう」と思ってネット検索すると、「電気ファンヒーター」やら「ガスファンヒーター」などあるではないですか。

「ファンヒーター」というのは、ファンで温風を送ることで暖める暖房器具の総称であり、熱源は様々とのこと。

知りませんでした。

ファンヒーターというのは、石油の専売特許かと思っていました。

しかも、ファンを回すため、石油ファンヒーターなのに、電力も常時必要というではないですか。

混乱のあまり、パソコンを壁に叩き付けようとした、まさにそのとき、目に飛び込んできたのが、「センゴク アラジン  SAG-BF02-R」という、チャーミングなルックスの「ポータブル・ガスストーブ」

石油ストーブ界のアイコン的存在である「アラジン」が、2018年10月に発売した、カセットボンベ (ブタンガス) で使えるガスストーブです。

カセットコンロと全く同じ要領で、ボンベの切り欠きを上に向けてセットしてから、レバーを押し下げます。

カバーを装着したら、ダイヤルを回して着火します。乾電池は不要。

カセット式ガスストーブは、持ち運びに便利で取り扱いが簡便な反面、部屋全体を暖めるほどの暖房能力がない点がデメリット。

さらに暖房にかかるコストも、石油ファンヒーターやセラミックヒーターの1時間あたり20~30円に比べ、割高になるといわれます。

しかし、キッチンカーの車内でスポット暖房として使うには、むしろ適しているかもしれません。

センゴクアラジンの重量は 5.7kgです 。

3kg 程度が主流のポータブル・ガスストーブとしては重いといえど、このデザインは捨て難い。

私には珍しく、即買いしました。

34,800円なり。

温風を出すのではなく、燃焼筒から放射する輻射熱で周囲を暖める仕組み。

車内をじんわり暖めてくれます。

センゴクアラジンの発熱量は2kW。ポータブルガスストーブの一般的な発熱量は 0.8~1.2kWなので、パワーは二倍。暖房強度が「中」レベルでも、天板に置いた水500m lが、15分ほどで沸きます。

カセットボンベ1本の燃焼時間は3時間程度。「西友」でボンベ3本セットが270円で売っていたので、思ったほど暖房コストもかかりません。

ストーブ越しに街を眺めると、見慣れたはずの風景が、北欧の街角にでもいるかのように、新鮮に映ります。

フィンランドの住人が行き交うようです。

私は車内での使用がメインですが、このポータブルストーブ、アウトドアでこそ真価を発揮しそうです。

森の中の夕暮れ時、炎を見ながら柔らかな温かさに包まれていると、普段は無口な男の口からも、ポツリと本音がこぼれそう。

もしも極寒のキャンプ地に持って行くことがあるなら、寒冷地仕様のガスボンベを用意しましょう。低温時にガスが気化しないという事態もありえます。

センゴクアラジンのガスストーブには4つの安全装置が付いています。多くが屋外専用というポータブルガスストーブの中で、堂々、メーカー公認の「室内使用可能」なストーブです。

  • カセットボンベの膨張を検知すると、ガス供給を止める圧力感知安全装置。
  • 室内酸素濃度が低下することで起こる、不完全燃焼を事前に防ぐ不完全燃焼防止装置。
  • 転倒時や強い衝撃が加わった際に、自動的にガスを止める転倒時消化装置。
  • 風等によって火が消えた際に、ガスを止める立消え安全装置。

「圧力感知安全装置」が作動した場合のリセット方法

  • つまみを「消火」の位置にして、ガスボンベを取り外します。
  • 本体上部を取り外し、本体の「圧力感知安全装置」を点検します。装置が作動していると、赤色の「リセットボタン」が、1.5mm ほど飛び出しています。この飛び出し部分を、10円玉などで押し戻します。
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